常設展「夏休み子ども美術館」も9月1日まで!


もうすぐ夏休みも終わりです。毎年夏恒例の常設展示『夏休み子ども美術館』もいよいよ9月1日(日)まで。子どもたちや初心者を対象とした楽しい美術入門編の展示です。お子様の夏休みの自由研究を兼ねて、ご家族そろってぜひご観覧ください。
今年の「夏休み子ども美術館」は、ユニークなテーマを設定した数点の作品による『小展示』を6つ集めた、ミニミニ展覧会6本立て詰め合わせというおトクな展示です。展示作品のひとつひとつには、それぞれ趣向を凝らしたクイズが設けられています。ただ作品を漫然と眺めるだけでなく、知的好奇心を刺激されながら様々な方向から作品を観賞することで、知らず知らずのうちに作品を観る目が育ってゆきます。無料配布のガイドブックを片手に質問に答えながら、ぜひアートの世界の多様さ、奥深さを体験いただきたいと思います。また作品展示の他に、カードで遊べるプレイコーナーも用意しています。
展示作品数は、現代美術部門33点、日本画・郷土美術部門16点。併設の小倉遊亀コーナー(17点)と工芸展示コーナー(4点)を含めて、総展示点数は計70点です。各ミニ展示のさわりを、ちょっとだけご紹介いたします。

【びっくり!にせものアート】(現代美術部門。作品9点展示)
フェイク(偽物)をテーマに、過去の名画のパロディ作品から果ては鑑賞者の偽物、監視員の偽物まで、様々な「ニセモノ」ばかりを集めたミニ展示です。
(上の図版:郭徳俊「フォードと郭(A)」ざっしと かがみで アメリカの 大とうりょうに はんぶん へんしんしたよ)

【アートな ふしぎ せいめいたい】(現代美術部門。作品12点展示)
バイオモルフィック(生き物のような形)をテーマに、微生物から植物、動物まで、様々な生き物を連想させる現代美術作品ばかりを集めて「何に見える?」か想像を楽しむミニ展示です。
(上の図版:サム・フランシス「星の詩」 ミクロの 生きもの? それとも うちゅうで 生まれた ほしの あかちゃん?)

【カラフル★ワールド】(現代美術部門。作品12点展示)
目をみはるようなカラフルな表現が特徴的な日本の現代絵画ばかりを集めた癒し系のミニ展示です。人口に「カラフル」といっても様々な表現手法があることに注目してもらます。
(上の図版:田中敦子「黒い三ツ玉」 色の たまが いっぱい。こぼれおちる 色とりどりの キャンディーみたい)

【こわい え】(日本画・郷土美術部門。作品4点展示)
シュールかつ不気味な表現で人間存在の闇を見つめ続けた、八島正明(やしま・まさあき)と岡田徹(おかだ・てつ)という2人の洋画家の作品を中心に据え、怖い絵の中に描かれた真実を捉え直そうとするミニ展示です。
(上の図版:岡田徹「部屋」 すわっているのは だれ? くびが ちぎれそうな がいこつ みたいな 女の人?)

【みたい♥めでたい♥ありがたい】(日本画・郷土美術部門。作品8点展示)
正月の縁起物の吉祥画から仏画や宗教画まで、おめでたくありがたい日本画ばかりを集めたミニ展示です。松竹梅や鶴亀などの縁起物がどこに描かれているか捜す楽しみもあります。
(上の図版:野添平米「松竹梅小禽図」 マツ、タケ、ウメ。おめでたい しょくぶつ せいぞろい。あれ? タケは どこ?)

【えの なかを たびしよう】(日本画・郷土美術部門。作品4点展示)
大画面の屏風にパノラマ的に描かれた風景画作品。作品の中に入り込んだつもりで右から左に作品を眺めてゆくと、まるで旅をしているような気分になれる作品を集めたミニ展示です。
(上の図版:大林千萬樹「街道」(右隻) おれまがった びょうぶの なみ木を ぬって たびびとたちと あるいてみよう。)



■常設展示「夏休み子ども美術館:ミニミニてんじのつめあわせ!」 9月1日(日)まで
休館日:毎週月曜日
観覧料(共通):一般 450円(360円))、高大生 250円(200円)、小中生 無料 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。

なお8月30日(金)までの平日は『節電クールライフキャンペーン』として、常設展示室の観覧料(通常料金/大人450円・高大生250円)が無料扱いとなります。
(無料入館の方法:受付に「節電クールライフ」呼びかけチラシ、または県政広報「滋賀プラスワン(7・8月号)」を提示して下さい。「節電クールライフキャンペーンチラシ」のダウンロードはこちらから。)