【きんび★わくわくワークス】 “3Dめいが たてばんこ”(野口謙蔵)の作り方

お待たせしました。おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」に本日、新しい仲間がやってまいりました。江戸時代にはやった、歌舞伎の場面や浮世絵などを机の上サイズの小さな立体にして楽しむおもちゃ絵“立版古(たてばんこ)”です。いくつものパーツを切りぬいて組み立てると、ジオラマ的な立体場面が誕生します。

「きんび☆わくわくワークス」では、滋賀県立近代美術館の館蔵品を使った立版古を、これから次々とご紹介いたします。その第一弾は、東近江市出身の洋画家・野口謙蔵(のぐち・けんぞう)さんが描いた「梅干」を3Dにしたものです。夏の暑い日、おうちのお手伝いで梅干をほしている女の子のもとに、きれいに着飾ったお友だちが2人、遊びにやってきました。さあ、この3人は一体これから、何をするのでしょうか?

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ
https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

 

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↑左側が野口謙蔵さんが描いた「梅干」、右側がそれを3D化した「たてばんこ」を組み立てたところです。

 

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↑まずは「3Dめいが たてばんこ」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。型紙は全部で3枚あります。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-1.pdf (1.7MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-2.pdf (2.5MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-3.pdf (2.3MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【3Dめいが たてばんこ 野口謙蔵】の組み立て方

「たてばんこ」をきれいに作るのは、かなりむずかしいです。小学校4年生よりも小さい方は、大人といっしょに作りましょう。

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↑まず、型紙1の「はいけい」を切りはなします。2パーツあります。

 

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↑2つのパーツをつなぎ合わせて、組みたてます。「やまおり(赤い線)」と「たにおり(青い線)」をまちがえないでくださいね。なお、そこの部分はまだ「のりづけ」しないでください。

 

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↑続いて、型紙2の中にある「じめん」パーツを切りぬいてくみたてます。

 

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↑「じめん」のいちばん下のぶぶん(上の写真では左がわ)は、のりでしっかり、うらおもてをはり合わせます。上の写真をよく見てはってください。

 

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↑組みたてた「じめん」を、「はいけい」にはります。のりしろは3かしょありますが、一度に3つともはろうとせず、○数字(①、②、③のように○の中に数字があるもの)を1からじゅんばんに、ひとつずつはってゆくと楽にはれます。なお、のりをつける面にちゅういしてください。赤い○数字があれば、数字のある面にそのままのりをつけてはります。青い○数字のばあいは、数字のある面のうらがわにのりをつけてはってください。

 

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↑「はいけい」に「じめん」を取りつけたところ(上から見た状態)。「じめん」のうしろから手を入れることができるように、“そこ”の部分はまだ、のりづけしません。

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↑つぎに、型紙2から「門とへい」を切りぬきます。「門のひさし」もわすれずに切って、「門とへい」にはりつけてください。

 

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↑「門とへい」のまん中に「※しるし」がついた白い部分がありますが、ここは切りぬいて“まど”のようにします。けれども切るのはとてもむずかしいばしょなので、ちゅういして切ってください。どうしても切れない時は、切らずにそのままでもいいですよ。

 

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↑「はいけい」と「じめん」に、「門とへい」をはりつけたところ(上から見た状態)。まん中でかぎ型にまがっているのがわかりますか?

 

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↑型紙2と3にある、残りのパーツをすべて切りぬいてくみたてます。

 

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↑「女の子」や「花」「つぼ」などは、足を組みたてて「じめん」の上に立たせてはります。足は上の写真のように組みたててください。クルッとひとまわりするのがポイントです。

 

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↑「うめぼし(をならべたむしろ)」は、上の写真のように組みたてます(うらから見たところ)。のりでうらおもてをはり合わせるぶぶんがあるので、ちゅういしてください。

 

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↑組みたてたパーツを、「じめん」の上にじゅんにはってゆきます。奥から手前に、ひとつずつ、○数字の番号じゅんにはってゆくと良いでしょう。「じめん」のうらに手をまわして、うらとおもての両方からおさえると、しっかりはりつけることができます。

 

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↑「じめん」のいちばん下に「つぼいけ」をはりつけます。上の写真のようになるので、よく見てはってくださいね。

 

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↑はらずにのこしてあった、「はいけい」の“そこ”をのりづけします。きれいな“はこ”のようになります。

 

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↑さいごに、型紙3の「うしろがわ」を、「はいけい」のうらがわにクルリとまくようにはります。のりをぜんたいにつける必要はありません。はしっこにだけのりをつけて、ズレないようにちゅういぶかく、ゆっくりとはってください。もしもズレてしまったら、はみ出たぶぶんをハサミで切りとってもだいじょうぶですよ。

 

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↑これで「たてばんこ」は完成です。

 

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↑上からのぞきこんだところ。

 

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↑これはうしろがわ。つくえの上において、インテリアとして楽しんでくださいね。