【きんび★わくわくワークス】 “けいせん・じゃばらうちわ”の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の第2弾シリーズが、続々ラインナップに加わっています。今回ご紹介する“じゃばらうちわ”は、じゃばら状にたたんだ絵をぐるりと一周させて広げると円形のうちわになる、江戸時代から伝わる携帯用せんすの一種です。この「きんび★わくわくワークス」では、京都で活躍した日本画家・冨田溪仙(とみたけいせん)の「普賢菩薩(ふげんぼさつ)図」を用いた“じゃばらうちわ”を製作することができます。元になった絵は、白い象さんによりそった仏さま(普賢菩薩)を描いた、とてもほほえましい作品です。この作品を用いたじゃばらうちわで、暑さもコロナウィルスも吹き飛ばしてくださいね。

f:id:shiga-kinbi:20200609133118j:plain

 

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ

https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

まずは「けいせん・じゃばらうちわ」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。型紙は全部で2枚です。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/jabara1.pdf  (3.5MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/jabara2.pdf  (3.6MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【けいせん・じゃばらうちわ】の組み立て方

作るのはかんたんですが、きれいに作るにはおり目をしっかりきれいにおる必要があります。いいかげんにおらないように注意して作りましょう。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133133j:plain

↑まず、型紙から“けいせん・じゃばらうちわ”のパーツをきれいに切り取ってください。紙を切ったパーツ2種類のほかに、アイスのぼう(長さ12センチくらいのもの)が2本、小さめ(直径2センチほど)のわゴムが1つ、必要となります。また、つまようじがあれば楽に作ることができます。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133143j:plain

↑紙のパーツには“おり目の線”がたくさんあります。まず、赤い点線(やまおり)と、青い点線(たにおり)を交互におって、ジグザグのじゃばらじょうにしてください。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133153j:plain

↑いったん広げてから、こんどはむらさき色の線(やまおり)をおってゆきます。右上がりの線と右下がりの線の2しゅるいありますから、同じ方向のおり目ばかりをつづけておってゆくといいでしょう。まずは、右下がりの線から。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133205j:plain

↑こんどは、右上がりの線をやまおりにおってゆきます。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133214j:plain

↑ぜんぶおれたら、もういちど広げて、今度は赤いやまおりと青いたにおりの線をおってじゃばら状にします。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133223j:plain

↑ちゃいろの部分が外側になるよう、まん中で2つにおってください。なお、ここのおりかたがいいかげんだと、できあがったうちわがきれいな円形になりません。おった部分の長さがちょうど同じになるよう、注意ぶかくおってください。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133233j:plain

↑もう一枚の紙パーツもおなじようにおり、2つをむかい合わせます。直径2センチほどのわゴムを1つ、よういしてください。わゴムのかわりに、糸や針金や細いモールでもかまいません。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133242j:plain

↑2つにおったまん中のぶぶんにわゴムを入れて、2つのパーツをひとつに固定します。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133251j:plain

↑2つのパーツがとなり合った部分と、わゴムをとおした部分に、「のりしろ」とかかれたヒレのようなものがあります。(A)(B)(C)の3かしょです。この「のりしろ」とかかれた面にのりをつけて、となり合った部分をひとつにつないでください。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133301j:plain

↑3かしょともつなぐと、きれいな円形になります。むらさき色のやまおりの線をおると、もっときれいな円になって、絵(ゾウさんによりそう仏さま)がよく見えるようになります。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133312j:plain

↑むらさき色のやまおりの線どうしがむかい合う部分には、どれもすきまができています。このすきまをきれいにうめると、円がきれいになります。のりをつけて、すきまをうめてゆきます。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133320j:plain

↑むかい合った部分にのりをつけるのはむずかしいので、つまようじにのりをつけてぬるとよいでしょう。なお、のりはベットリとぬる必要はありません。ほんの少しだけ、ちょびっとつければじゅうぶんです。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133333j:plain

↑のりがきれいについたら、さいごにうちわの“え”をとりつけます。長さ10から12センチくらいのアイスのぼうを2本、よういしてください。あまり短かすぎると、でき上がったときにうちわがしおれておれてしまいます。

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133341j:plain

↑ちゃいろの部分にアイスのぼうをさしこんで、のりではります。ちゃいろの部分のうらがわにのりをつけて、ぼうをはさむようにするとよいでしょう。これで「けいせん・じゃばらうちわ」は完成です。

 

【けいせん・じゃばらうちわ】のあそびかた

f:id:shiga-kinbi:20200609133351j:plain

↑上は、うちわをたたんだところです。2本のアイスのぼうをもって、ぐるりと円をかくように広げると・・・

 

f:id:shiga-kinbi:20200609133402j:plain

↑ごらんのように、うちわが広がってえが出てきます。