夏休み直前の3連休、イベントレポート

夏休み直前の3連休である7月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)は、梅雨明け十日の晴天に恵まれ、企画展目当ての若者から家族連れにいたるまで、多くの来館者を迎えることができました。この3日間に当館では主に小学生の子どもたちを対象にしたイベントを2種類開催。どちらも盛況で大成功を収めました。その様子をレポートさせていただきます。

7月18日・19日の2日間は先週に引き続いて、常設展示室に展示中の作品を自由に模写してもらうイベント「生まれ変われ名画 わたし流・作品スケッチ大会」を実施いたしました。3歳児から小学校6年生まで、18日は20名、19日は21名もの参加者を迎え、みな熱心に思い思いの作品を模写しては、ユニークな作品に仕上げてくれました。ひとつの作品のみを徹底して写し取ろうとする子もいれば、気に入った作品をどんどん合体させて楽しいオリジナルの作品を作る子もいました。原作の繊細な色使いを見事に捉える子もいれば、アッと驚く奇抜な色使いでまったく印象の異なる作品に仕上げてしまった子もいました。最終的に、先週の参加者の分も含めて、80点を越える力作が完成いたしました。

 これらの作品は8月17日(火)から22日(日)にかけて、全作品を当館のギャラリー展示室で展示いたします。子どもたちの素直で新鮮な感性が作品をどのように捉えたのか、興味のある方はぜひともご覧下さい。
 なお応募作品の中から美術館の学芸スタッフ他の審査により、優秀作品(グランプリ1名、準グランプリ1名、テクニック賞若干名、ユニーク賞若干名)を決定いたします。優秀作品の作者には8月22日(日)の表彰式で賞品を授与いたします。

またこの催しと平行して、7月17日・18日・19日の3日間、エントランスロビーにおいて大人も子どもも楽しめる定番のイベント「名画でびっくりコラージュ」を開催いたしました。コラージュとはフランス語で「貼り絵」という意味。古今東西の名画(の複製図版)の上に別の名画の登場人物や、日用品などの写真を切り貼りして、楽しい自分だけの作品を作ってもらうという催しでした。所要時間は約20分で、飛び入り参加自由! 17日は67名、18日は81名、19日は77名もの参加者を迎え、朝10時から午後4時過ぎまで、特設イベントブースはひっきり無しに訪れるお客様で賑わっていました。

 特に今回はいつも使用している図版に加え、夏休み特別バージョンとして、常設展示室で展示中の作品の図版を加えて実施。いつもと一味違う、新鮮な作品が続々と仕上がりました。

そして今回、「名画でびっくりコラージュ」のイベントブースの一角に、「きみもきょうからロトチェンコ」と題したコーナーを特別に設置いたしました。これは開催中の企画展「ロトチェンコ+ステパーノワ −ロシア構成主義のまなざし−」展に関連して、気軽に抽象絵画を作って遊べるようにと、白い画面を用意したものです。画面の表面にはマジックシールの♂が一面に貼られており、色とりどりの幾何学的形体をしたマジックシールの♀を、小さなお子様でも簡単に貼り付けたりはがしたりできるようになっています。このコーナーも大人気となり、小さなアーチストたちによる傑作が次々と生み出されて、館を訪れた大人たちの驚きを誘っていました。

 なお今回実施した「名画でびっくりコラージュ」と「きみもきょうからロトチェンコ」、夏休み期間中にもう一度実施する予定です。今回機会を逃した方は、ぜひ続報にご期待下さい。