【きんび★わくわくワークス】 “3Dめいが たてばんこ”(山元春挙)の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の第2弾シリーズ。その最後をかざるのは、たてばんこ(立版古。江戸時代にはやった、歌舞伎の場面や浮世絵などを机の上サイズの小さな立体にして楽しむおもちゃ絵)の2作目です。大津市出身で明治後半から昭和初期にかけて京都画壇の重鎮として活躍した日本画家、山元春挙(やまもと・しゅんきょ)さんの晩年の名作「富士二題」のうち、左側の「秋晴れ」と呼ばれる作品を元にしています。

 

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ
https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

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↑左側が山元春挙さんが描いた「富士二題」、右側がそれを3D化した「たてばんこ」を組み立てたところです。

 

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まずは「3Dめいが たてばんこ」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。型紙は全部で3枚あります。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko2-1.pdf  (2.6MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko2-2.pdf  (5MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko2-3.pdf  (2.1MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【3Dめいが たてばんこ 山元春挙】の組み立て方

「たてばんこ」をきれいに作るのは、かなりむずかしいです。小学校4年生よりも小さい方は、大人といっしょに作りましょう。

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↑まず、型紙1の「はいけい」を切りはなして組み立てます。

 

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↑続いて、型紙2の中にある「じめん」パーツを切りぬいてくみたてます。

 

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↑組みたてた「じめん」を、「はいけい」にはります。のりしろは3かしょありますが、一度に3つともはろうとせず、○数字(①、②、③のように○の中に数字があるもの)を1からじゅんばんに、ひとつずつはってゆくと楽にはれます。

なお、のりをつける面にちゅういしてください。赤い○数字があれば、数字のある面にそのままのりをつけてはります。青い○数字のばあいは、数字のある面のうらがわにのりをつけてはってください。

 

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↑「はいけい」に「じめん」を取りつけたところ(下からのぞいた状態)。「じめん」のうしろから手を入れることができるように、“そこ”の部分はまだ、のりづけしません。

 

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↑型紙2と3にある、残りのパーツをすべて切りぬいてくみたてます。

 

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↑組みたてたパーツを、「じめん」の上にじゅんにはってゆきます。奥から手前に、ひとつずつ、○数字の番号じゅんにはってゆくと良いでしょう。「じめん」のうらに手をまわして、うらとおもての両方からおさえると、しっかりはりつけることができます。

 

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↑なお「しきり」は「しつない」の上にはります。

 

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↑「しつない」は「みんか」に取り付けます。(10)番の○数字どうしをはり合わせると、ひとつのパーツになります。

 

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↑「しきり」と「しつない」を取り付けた「みんか」を、「じめん」にはったところ。

 

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↑パーツは奥から手前に向けてじゅんにはってゆくとよいでしょう。

 

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↑パーツをすべてはりおえました。

 

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↑はらずにのこしてあった、「はいけい」の“そこ”をのりづけします。きれいな“はこ”のようになります。

 

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↑さいごに、型紙3の「うしろがわ」を、「はいけい」のうらがわにクルリとまくようにはります。のりをぜんたいにつける必要はありません。はしっこにだけのりをつけて、ズレないようにちゅういぶかく、ゆっくりとはってください。もしもズレてしまったら、はみ出たぶぶんをハサミで切りとってもだいじょうぶですよ。

 

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↑「うしろがわ」をはったところ。

 

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↑これで「たてばんこ」は完成です。

 

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↑上からのぞきこんだところ。

 

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↑ななめ上からのぞきこんだところ。つくえの上において、インテリアとして楽しんでくださいね。

 

 

【きんび★わくわくワークス】 “けいせん・じゃばらうちわ”の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の第2弾シリーズが、続々ラインナップに加わっています。今回ご紹介する“じゃばらうちわ”は、じゃばら状にたたんだ絵をぐるりと一周させて広げると円形のうちわになる、江戸時代から伝わる携帯用せんすの一種です。この「きんび★わくわくワークス」では、京都で活躍した日本画家・冨田溪仙(とみたけいせん)の「普賢菩薩(ふげんぼさつ)図」を用いた“じゃばらうちわ”を製作することができます。元になった絵は、白い象さんによりそった仏さま(普賢菩薩)を描いた、とてもほほえましい作品です。この作品を用いたじゃばらうちわで、暑さもコロナウィルスも吹き飛ばしてくださいね。

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↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ

https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

まずは「けいせん・じゃばらうちわ」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。型紙は全部で2枚です。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/jabara1.pdf  (3.5MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/jabara2.pdf  (3.6MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【けいせん・じゃばらうちわ】の組み立て方

作るのはかんたんですが、きれいに作るにはおり目をしっかりきれいにおる必要があります。いいかげんにおらないように注意して作りましょう。

 

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↑まず、型紙から“けいせん・じゃばらうちわ”のパーツをきれいに切り取ってください。紙を切ったパーツ2種類のほかに、アイスのぼう(長さ12センチくらいのもの)が2本、小さめ(直径2センチほど)のわゴムが1つ、必要となります。また、つまようじがあれば楽に作ることができます。

 

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↑紙のパーツには“おり目の線”がたくさんあります。まず、赤い点線(やまおり)と、青い点線(たにおり)を交互におって、ジグザグのじゃばらじょうにしてください。

 

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↑いったん広げてから、こんどはむらさき色の線(やまおり)をおってゆきます。右上がりの線と右下がりの線の2しゅるいありますから、同じ方向のおり目ばかりをつづけておってゆくといいでしょう。まずは、右下がりの線から。

 

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↑こんどは、右上がりの線をやまおりにおってゆきます。

 

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↑ぜんぶおれたら、もういちど広げて、今度は赤いやまおりと青いたにおりの線をおってじゃばら状にします。

 

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↑ちゃいろの部分が外側になるよう、まん中で2つにおってください。なお、ここのおりかたがいいかげんだと、できあがったうちわがきれいな円形になりません。おった部分の長さがちょうど同じになるよう、注意ぶかくおってください。

 

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↑もう一枚の紙パーツもおなじようにおり、2つをむかい合わせます。直径2センチほどのわゴムを1つ、よういしてください。わゴムのかわりに、糸や針金や細いモールでもかまいません。

 

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↑2つにおったまん中のぶぶんにわゴムを入れて、2つのパーツをひとつに固定します。

 

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↑2つのパーツがとなり合った部分と、わゴムをとおした部分に、「のりしろ」とかかれたヒレのようなものがあります。(A)(B)(C)の3かしょです。この「のりしろ」とかかれた面にのりをつけて、となり合った部分をひとつにつないでください。

 

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↑3かしょともつなぐと、きれいな円形になります。むらさき色のやまおりの線をおると、もっときれいな円になって、絵(ゾウさんによりそう仏さま)がよく見えるようになります。

 

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↑むらさき色のやまおりの線どうしがむかい合う部分には、どれもすきまができています。このすきまをきれいにうめると、円がきれいになります。のりをつけて、すきまをうめてゆきます。

 

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↑むかい合った部分にのりをつけるのはむずかしいので、つまようじにのりをつけてぬるとよいでしょう。なお、のりはベットリとぬる必要はありません。ほんの少しだけ、ちょびっとつければじゅうぶんです。

 

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↑のりがきれいについたら、さいごにうちわの“え”をとりつけます。長さ10から12センチくらいのアイスのぼうを2本、よういしてください。あまり短かすぎると、でき上がったときにうちわがしおれておれてしまいます。

 

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↑ちゃいろの部分にアイスのぼうをさしこんで、のりではります。ちゃいろの部分のうらがわにのりをつけて、ぼうをはさむようにするとよいでしょう。これで「けいせん・じゃばらうちわ」は完成です。

 

【けいせん・じゃばらうちわ】のあそびかた

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↑上は、うちわをたたんだところです。2本のアイスのぼうをもって、ぐるりと円をかくように広げると・・・

 

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↑ごらんのように、うちわが広がってえが出てきます。

 

【きんび★わくわくワークス】 “3Dめいが たてばんこ”(野口謙蔵)の作り方

お待たせしました。おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」に本日、新しい仲間がやってまいりました。江戸時代にはやった、歌舞伎の場面や浮世絵などを机の上サイズの小さな立体にして楽しむおもちゃ絵“立版古(たてばんこ)”です。いくつものパーツを切りぬいて組み立てると、ジオラマ的な立体場面が誕生します。

「きんび☆わくわくワークス」では、滋賀県立近代美術館の館蔵品を使った立版古を、これから次々とご紹介いたします。その第一弾は、東近江市出身の洋画家・野口謙蔵(のぐち・けんぞう)さんが描いた「梅干」を3Dにしたものです。夏の暑い日、おうちのお手伝いで梅干をほしている女の子のもとに、きれいに着飾ったお友だちが2人、遊びにやってきました。さあ、この3人は一体これから、何をするのでしょうか?

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↑左側が野口謙蔵さんが描いた「梅干」、右側がそれを3D化した「たてばんこ」を組み立てたところです。

 

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↑まずは「3Dめいが たてばんこ」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。型紙は全部で3枚あります。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-1.pdf (1.7MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-2.pdf (2.5MB)

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tatebanko1-3.pdf (2.3MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【3Dめいが たてばんこ 野口謙蔵】の組み立て方

「たてばんこ」をきれいに作るのは、かなりむずかしいです。小学校4年生よりも小さい方は、大人といっしょに作りましょう。

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↑まず、型紙1の「はいけい」を切りはなします。2パーツあります。

 

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↑2つのパーツをつなぎ合わせて、組みたてます。「やまおり(赤い線)」と「たにおり(青い線)」をまちがえないでくださいね。なお、そこの部分はまだ「のりづけ」しないでください。

 

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↑続いて、型紙2の中にある「じめん」パーツを切りぬいてくみたてます。

 

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↑「じめん」のいちばん下のぶぶん(上の写真では左がわ)は、のりでしっかり、うらおもてをはり合わせます。上の写真をよく見てはってください。

 

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↑組みたてた「じめん」を、「はいけい」にはります。のりしろは3かしょありますが、一度に3つともはろうとせず、○数字(①、②、③のように○の中に数字があるもの)を1からじゅんばんに、ひとつずつはってゆくと楽にはれます。なお、のりをつける面にちゅういしてください。赤い○数字があれば、数字のある面にそのままのりをつけてはります。青い○数字のばあいは、数字のある面のうらがわにのりをつけてはってください。

 

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↑「はいけい」に「じめん」を取りつけたところ(上から見た状態)。「じめん」のうしろから手を入れることができるように、“そこ”の部分はまだ、のりづけしません。

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↑つぎに、型紙2から「門とへい」を切りぬきます。「門のひさし」もわすれずに切って、「門とへい」にはりつけてください。

 

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↑「門とへい」のまん中に「※しるし」がついた白い部分がありますが、ここは切りぬいて“まど”のようにします。けれども切るのはとてもむずかしいばしょなので、ちゅういして切ってください。どうしても切れない時は、切らずにそのままでもいいですよ。

 

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↑「はいけい」と「じめん」に、「門とへい」をはりつけたところ(上から見た状態)。まん中でかぎ型にまがっているのがわかりますか?

 

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↑型紙2と3にある、残りのパーツをすべて切りぬいてくみたてます。

 

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↑「女の子」や「花」「つぼ」などは、足を組みたてて「じめん」の上に立たせてはります。足は上の写真のように組みたててください。クルッとひとまわりするのがポイントです。

 

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↑「うめぼし(をならべたむしろ)」は、上の写真のように組みたてます(うらから見たところ)。のりでうらおもてをはり合わせるぶぶんがあるので、ちゅういしてください。

 

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↑組みたてたパーツを、「じめん」の上にじゅんにはってゆきます。奥から手前に、ひとつずつ、○数字の番号じゅんにはってゆくと良いでしょう。「じめん」のうらに手をまわして、うらとおもての両方からおさえると、しっかりはりつけることができます。

 

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↑「じめん」のいちばん下に「つぼいけ」をはりつけます。上の写真のようになるので、よく見てはってくださいね。

 

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↑はらずにのこしてあった、「はいけい」の“そこ”をのりづけします。きれいな“はこ”のようになります。

 

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↑さいごに、型紙3の「うしろがわ」を、「はいけい」のうらがわにクルリとまくようにはります。のりをぜんたいにつける必要はありません。はしっこにだけのりをつけて、ズレないようにちゅういぶかく、ゆっくりとはってください。もしもズレてしまったら、はみ出たぶぶんをハサミで切りとってもだいじょうぶですよ。

 

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↑これで「たてばんこ」は完成です。

 

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↑上からのぞきこんだところ。

 

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↑これはうしろがわ。つくえの上において、インテリアとして楽しんでくださいね。

 

【きんび★わくわくワークス】 “クルぱた・ぶんきょさん”の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の作り方紹介、第3弾は、4種類の絵がくるくるパタパタと入れ替わるおもちゃ“四面変わり絵”を使った、「クルぱた・ぶんきょさん」の作り方です。
京都の日本画家、野村文挙(のむら・ぶんきょ)さんが描いた「近江八景」の中から、「三井晩鐘(みいばんしょう・春)」「粟津青嵐(あわづせいらん・夏)」「石山秋月(いしやましゅうげつ・秋)」「堅田落雁(かたたらくがん・冬)」の4枚の絵をえらんで使っています。

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ
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↑まずは「クルぱた・ぶんきょさん」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/kurupata.pdf (1.1MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【でんぐりトラトラびじゅつかん】の組み立て方

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↑型紙から「クルぱた・ぶんきょさん」の部分だけを、ハサミできれいに切り抜きます。

 

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↑切る部分は、上の図のとおりです。内側に切れ込んだ部分がありますが、わすれずに切ってください。

 

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↑“やまおり”の線(5かしょ)と、“たにおり”の線(4かしょ)を、まちがえないように折ってください。

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↑折る部分は、上の図のとおりです。赤い線が“やまおり”、緑色の線が“たにおり”です。折った後は、いったん平らに広げてください。

 

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↑「クルぱた・ぶんきょさん」の内側に、カッターナイフで切れ込みを入れる場所があります。カッターを使う時にはじゅうぶん気をつけて切ってください。

 

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↑切れ込みを入れる場所は、上の図のピンク色の線の部分です。間違えてほかの場所を切らないように。

 

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↑切れ込みを入れたら、上の写真のように小さくたためるはずです。

 

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↑ここが一番大事です。つつのようになった部分を手前に引き出し、上の図のようにしてください。

 

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↑つつのような部分を引き出したところです。反対側のつつのような部分も引き出したら、上の写真の白い部分にのりをつけて、ピッタリと貼り合わせてください(もちろん反対側も)。
これで、「クルぱた・ぶんきょさん」は完成です。

 

【クルぱた・ぶんきょさん】の遊び方

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↑「クルぱた・ぶんきょさん」は、4枚の絵が順繰りに入れ替わりあらわれるおもちゃです。たとえば、上の写真では「堅田落雁(かたたらくがん・冬)」があらわれています。

 

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↑うら側にある、たて方向の切れ目を持っておもて側に向かって左右に開いてください。「堅田落雁」がかくれてゆき、そして!

 

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↑新しい絵「三井晩鐘(みいばんしょう・春)」がうら側からあらわれます。

 

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↑次に、うら側にある、よこ方向の切れ目を持っておもて側に向かって、今度は上下に開いてください。「三井晩鐘」がだんだんかくれてゆき!

 

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↑新しい絵、「粟津青嵐(あわづせいらん・夏)」がうら側からあらわれました。

 

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↑さらにもう一度、うら側から開いてゆくと今度は!

 

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↑3枚目の絵、「石山秋月(いしやましゅうげつ・秋)」が現れます。

これを続けてゆけば、いつまでも無限にクルクルと、4種類の絵がかわりばんこに入れ替わってあらわれます。

【きんび★わくわくワークス】 “でんぐりトラトラびじゅつかん”の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の作り方紹介、第2弾は、3種類の絵がくるくると入れ替わる、江戸時代のおもちゃ“六角返し”を使った、「でんぐりトラトラびじゅつかん」の作り方です。彦根出身の岸竹堂(きし・ちくどう)さんが描いた、3枚のトラの絵を使っています。

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ
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↑まずは「でんぐりトラトラびじゅつかん」の型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。下記のリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。

https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/denguri.pdf (1.1MB)

 

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【でんぐりトラトラびじゅつかん】の組み立て方

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↑型紙から「でんぐりトラトラびじゅつかん」の部分だけを、ハサミできれいに切り抜きます。

 

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↑ふたつに折って、のりでうらおもてを貼り合わせてください。うらとおもてがズレないように、きちんと折ってからのりを付けてくださいね。はみ出た部分がほんの少しなら、はさみで切り落としてください。

 

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↑まず、うらおもてのどちらか片側の“やまおり”の線(赤い点線)を折ってください。うら側から見ると、その線は“たにおり”(青い点線)になっています。

 

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↑ひっくり返して、反対側の“やまおり”の線を折ってください。点線からズレた部分を折らないように、気をつけて折ってくださいね。

 

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↑ぜんぶの線を折ったら、小さくたたむことができるようになります。両はしに“のりしろ”がくるはずです。どちらか片側の“のりしろ”を手前に曲げると、両はしの“のりしろ”が向かい合って、お互いに貼り付け合うことができるようになります。“のりしろ”の上部にある「○印」がぴったり合うように、のりでしっかり貼り合わせてください。これで「でんぐりトラトラびじゅつかん」は完成です。

 

【でんぐりトラトラびじゅつかん】の遊び方

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↑完成した「でんぐりトラトラびじゅつかん」は、上の写真のようにたためるはずです。

 

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↑中央から中身を外側に向かって開くようにすると、中にかくれていた絵があらわれます。

 

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↑たとえば、上のような絵が出ていた場合

 

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↑まず、上の写真のように小さくたたんでください。

 

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↑まん中から外側に向かって開いてゆくと

 

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↑ほら、新しい絵があらわれました。

 

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↑もう一度たたんで、同じように中央から開いてゆくと

 

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↑今度は別の絵があらわれます。これを続けてゆけば、いつまでも無限にクルクルと、3種類の絵がかわりばんこに入れ替わってあらわれます。

 

【きんび★わくわくワークス】 “動物ずぼんぼ”の作り方

おうちでつくる紙工作「きんび☆わくわくワークス」の作り方紹介、第1弾は、うちわであおいで宙に浮かせる江戸時代のおもちゃ「ずぼんぼ」の作り方です。

↓【きんび☆わくわくワークス】の特集ページ
https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

 

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↑が、近代美術館の館蔵品を元に作った「動物ずぼんぼ」です。左から、冨田溪仙(とみた・けいせん)の「獅子猛進図」で作った獅子(しし)、岸竹堂(きし・ちくどう)の「虎図」を元にしたトラ、そして小茂田青樹(おもだ・せいじゅ)の「母子鹿」を使ったシカです。

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↑これがずぼんぼの後ろ側です。

 

まずは、ずぼんぼの型紙をダウンロードしてください。型紙は上記の特集ページにありますが、念のためこのブログにもリンクを置いておきます。お好きなリンクをクリックして、型紙のPDFをダウンロードしてください。

↓トラ
https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/tora.pdf(1.3MB)

↓シカ
https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/shika.pdf(856KB)

↓獅子(しし):2枚組です
https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/shishi-1.pdf(938KB)
https://www.shiga-kinbi.jp/wp-content/uploads/wakuwaku/shishi-2.pdf(1MB)

 

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↑ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタで印刷してください。プリンタが無い場合は、ダウンロードしたPDFをUSBメモリなどに収めてコンビニエンスストアに行けば、カラーコピー機で印刷できます(有料です)。またスマートフォンでダウンロードした場合は、各コンビニが勧めるアプリを入れれば、スマートフォンから直接、コンビニのカラーコピー機で印刷できます。詳しくは各コンビニエンスストアにご相談ください。

 

【ずぼんぼの組み立て方】

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↑印刷した紙から、型紙をはさみできれいに切り抜いてください。

 

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↑からだの部分は上の写真のように折って、箱のような形に組み立ててください。“のりしろ”には、はがれないようにしっかりと“のり”を付けてください。

 

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↑あたまとしっぽをのりで取り付けてください。前後を間違えないように。

 

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シカのあたまとしっぽは、上の写真のように折り曲げます。

 

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↑あたまをからだに貼り付ける時は、左右の“のりしろ”を一度に貼らず、片方ずつ順番に貼った方がかんたんに貼れます。

 

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↑獅子のしっぽも同様に、左右の“のりしろ”を片方ずつ貼ってください。

 

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↑足は4本とも、上の写真のような形に折ってください。“重し”となる小さめのボタン(直径1センチ弱のYシャツのボタンくらいの大きさ)を、4つ用意してください。

 

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↑“重し”のボタンを、上の写真のように足の中に巻き込んで、足の前後をのりでしっかり貼り付けて閉じます。後でボタンが抜け落ちないよう、のりでしっかり止めておいてください。

 

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↑4本の足を、上の写真のようにからだに貼り付けたら完成です。なお江戸時代はボタンの代わりに、しじみ(貝)の貝がらを使ってずぼんぼを作りました。しじみの貝がらが手に入る場合はボタンの代わりに使っても構いません。

 

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↑岸竹堂のトラずぼんぼ、完成。

 

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↑こちらは冨田溪仙の獅子ずぼんぼです。

 

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↑小茂田青樹のシカずぼんぼを組み立てたところ。

 

【ずぼんぼの遊び方】

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↑ずぼんぼを部屋のすみっこに置き、うちわを横向き(左右方向)にあおいでください。

 

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↑風を受けて、ずぼんぼがふわりと浮き上がります。うまく浮かせるにはコツがいるので、あきらめずに何度も試してください。慣れてきたら、大人のあたまの高さくらいまで浮き上がります。

(もしも浮き上がらなくても、フローリングの床をすべらせて遊ぶ“ずぼんぼレース”を楽しむことができますよ。)

 

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↑横向きにひっくり返ったり、あたまやしっぽの方にそりかえるようなら、足の“重し”を調整してください。足に小さめのゼムクリップをはさむと、その足の重さが増します。あたまが重いようなら、うしろ足の重さを増してください。ちょうど良い重さにしてから再度チャレンジしてくださいね。

おうちでできる かみこうさく 【きんび★わくわくワークス】 のご紹介

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「きんび☆わくわくワークス」は、県立近代美術館の所蔵品を使った、楽しい紙工作です。子どもたちがコロナウィルスに負けずにがんばってもらえるように用意しました。美術館ホームページから自由に型紙をダウンロードして、楽しく遊ぶことができます。

ダウンロードした型紙は、家庭用のカラープリンタやコンビニエンスストアで印刷し、はさみとのりを使って作ってください。作った後は、おうちの人といっしょに楽しく遊んでね。

「きんび☆わくわくワークス」の特集ページは(↓)こちらです。型紙はこのページからダウンロードできます。

https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23596

 

5月15日現在で、用意した工作は次の5種類です。このブログではこれから順番に、それぞれの紙工作の作り方を紹介してゆきます。

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▲「動物ずぼんぼ」(トラ、シカ、獅子(しし)の3種類
“ずぼんぼ”は、うちわであおいで宙に浮かせて遊ぶ、江戸時代のおもちゃです。トラは岸竹堂(きし・ちくどう)さんの「虎図」と「猛虎図」、シカは小茂田青樹(おもだ・せいじゅ)さんの「母子鹿」、獅子は冨田溪仙さんの「獅子猛進図」を使っています。

 

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▲「でんぐりトラトラびじゅつかん」
彦根出身の岸竹堂(きし・ちくどう)さんの描いた3種類のトラの絵が、次々と入れかわり現れる「六角がえし」という江戸時代のおもちゃです。

 

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▲「くるパタ・ぶんきょさん」
野村文挙(のむら・ぶんきょ)さんが描いた「近江八景」8点のうち、「三井晩鐘(春)」「粟津青嵐(夏)」「石山秋月(秋)」「堅田落雁(冬)」の4枚の絵が、じゅんぐりに現れる「四面かわり絵」というおもちゃです。

 

これからも引き続き、さまざまな紙工作を追加してゆく予定です。美術館の作品に親しんでもらういながら楽しく遊んで、元気にコロナを乗り切ってくださいね。