未就学児を対象としたイベント「はじめてアートであ・そ・ぼ!」終了


当館は1993年から毎年夏休みに、子ども向けのワークショップイベント「びっくりミュージアム」を開催しています。今年は8月3日(水)・4日(木)に実施した「小鳥がかくれた森をつくろう!」に引き続き、8月10日(水)・11日(木)の2日間、まだ小学校に通っていない未就学児を対象としたイベント「はじめてアートであ・そ・ぼ!」を開催いたしました。その模様についてレポートさせていただきます。
未就学児のみを対象としたイベントは当館にとっても初めての試みであり、参加者が集まるかどうか、喜んでもらえるかどうかなど心配なことづくしだったのですが、10日は7名(申込みは10名)、11日は26名(申込み29名)もの子どもたちとその保護者の方々が参加されて、賑やかに行うことができました。

イベントの内容は3部に分かれており、まずは幼児たちに世界のアートに親しんでもらおうと、難易度の低いアートゲームを数種類実施しました。美術館サポーターの協力のもと、最初に実施したのは作品を絵札に見立てた「かるたゲーム」。スクリーンに映し出される絵と同じ絵柄のカードを取るバージョンと、通常のかるたと同様、サポーターが詠みあげる詠み札に対応したカードを取るバージョンの2種類を行いました。幼児にどれだけできるか初めは心配したのですが、蓋を開けてみたら3歳(年少児)の子どもまでも熱中し、おおいに盛り上がりました。

引き続いて実施したのは、世界の名画を相手に行う「ジャンケンゲーム」。グーやチョキやパーのポーズをした名画が、スクリーンに次々と映し出されるので、それを相手にジャンケンします。幼児が大好きなジャンケンだけに、これも大興奮でした。

そして最後は、名画のポーズをまねっこする「ジェスチャーゲーム」。色々と難しいポーズがスクリーンに映し出されるので、それを真似してゆきます。最後の方は2人、3人で協力しないとできないようなポーズもありましたが、こちらが指示しなくても子どもたちは自然に協力して、興福寺の阿修羅像などの難しいポーズを見事に演じてくれました。

イベントの第2部は、おなじみアート博士と一緒の展覧会見学です。常設展示「夏休み子ども美術館:アートはヒミツのかくれんぼ」の会場を、博士が出すさまざまなクイズや質問に答えたり、あるいは何に見えるか話し合ったりしながら、楽しく観賞して回りました。

そして再び講堂に戻ってのイベントの第3部は、名画を土台にしてその上にさまざまな写真イメージを貼り付けて楽しい作品を作る、恒例の「名画でびっくりコラージュ」です。子どもたちだけでなく、保護者の方にも参加してもらって賑やかに実施しました。なお今回は目玉として、いつもの図版に加えて2011夏特別バージョンとして、さっき見てきたばかりの「夏休み子ども美術館」から特別にセレクトした図版を数種類追加しました。案の定、子どもたちの一部は可愛いヤギの親子を描いた斎藤紫山(さいとう・しざん)の「夏野」など、さっき見てきたばかりの作品を手に取って、うまく自分だけの作品に仕上げてくれました。

始まる前は色々と心配したのですが、蓋を開けてみたら予想以上にトントンと進み、参加した子どもたちだけでなく保護者の方にも喜んでいただけたようで、安心いたしました。未就学児と言っても、子どもたちの作品を見る能力、作品を楽しむ能力は想像以上のものでした。

今回は実験的に実施した幼児向けのイベントですが、手応えがかなりあったので、何らかのかたちで今後に繋げてゆければと思います。幼稚園児のお子様がいらっしゃる方は、次の機会にはぜひともご参加いただければ幸いです。