サポーター活動のご紹介(3)


現在当館では、美術館サポーターの13期生を募集中です。
サポーターの活動内容を紹介するシリーズの第3弾として、今回はサポーターが行っているその他の活動について色々とご紹介いたします。(この記事は昨年度掲載したものと同一内容です。)

上の写真は美術館の屋外展示場にある立体作品の清掃風景(草引き)です。作品のメンテナンス等で人手が必要な時に、このようにサポーター有志が手伝うことがあります。また夏の「びわ湖一斉清掃」の日などに、館外の歩道の清掃などを手伝うこともあります。
またサポーターはボランティアですが、同時に館のスタッフでもあり、来館者の安全を守る義務があるという立場から、館職員の避難訓練の際に来館者の避難誘導などの訓練を有志で受けることも行っています。

上の写真は、現代美術作家・中ハシ克シゲ氏の個展を当館で開催した際に、サポーターが作品制作を手伝った時のものです。このように時として、作家と交流しながら作品制作の手伝いを行うような機会もあります。


サポーターの多くは美術の専門家ではなく、美術が好きな一般人ですが、それゆえ来館者に近い立場から意見を出すことができます。このため、美術館が一般の人々の意見を必要とするような場合に、一般の代表として会議に出席してもらい、歯に衣を着せぬ意見を述べてもらうようなケースもあります。

サポーターと館職員との交流のために、美術館は不定期に「サポーターと館長との懇談会」(上の写真)を開催しています。立場が違うと意志の疎通が困難になるというのはよくあることですが、それが原因でトラブルが起こることがないよう、お互いのコミュニケーションを円滑にしておく必要があります。館長との懇談会では、ささいなことでもざっくばらんに話し合って、トラブルの芽を未然に摘み取り、よりよいサービスに結びつけることができるようサポーターと館職員の双方が努力しています。
まためったにない機会ですが、過去には滋賀県知事との懇談会(下の写真)も開催され、サポーターが熱心に活動している姿を知事に見てもらうとともに、美術館と滋賀県の文化行政に対するさまざまな意見・要望を伝えました。こうしたかたちで県の文化行政に対するスタンスを直接聞くことは、サポーター自身にとっても大きな刺激となり、また館という狭い枠を越えて文化ボランティアのあり方について考える機会となります。

また、サポーターの皆さんにできるだけ広い視野を持って活動してもらうために、美術館では年1回、近隣府県の美術館に研修旅行を行い、他館ボランティアの活動を実際に見るとともに交流会を行っています(下の写真)。こうして館を越えたボランティアの同士の繋がりがどんどん広まってゆくのも、素敵なことではないでしょうか。

あなたもぜひ、美術館サポーターに参加して、この喜びを共に分かち合いませんか。



■第13期サポーターの募集要項について
◆ 募集人数: 13期生 若干名
◆ 任 期: 2年間(継続希望があれば2回まで自動更新可)
◆ 応募資格:
(1)滋賀県立近代美術館の活動方針に関心があり、積極的に活動する意思のある方
(2)平成25年4月1日現在で、年齢満18歳以上の方
(3)週1回程度の活動(曜日は希望に応じます)と、 月1〜2回程度開催される研修会への出席が可能で、かつ担当業務に最低2年間継続して活動可能な方
◆ 応募方法: 指定の応募用紙に必要事項を記入の上、平成25年1月31日(木)(必着)までに下記申込先まで封書またはFAXでお送り下さい。応募用紙は美術館、県庁文化サロンの他、県の主要な機関に設置しています。また、美術館ホームページから用紙のダウンロードも可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
◆ 募集期間: 平成25年1月31日(木)まで
◆ 選 考:面接(2月実施予定)により選考を行います。なお、面接に要する交通費は自己負担となります。
◆ 申込・問合先:
 〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740−1 滋賀県立近代美術館 サポーター係
       Tel. 077(543)2111 Fax. 077(543)4220