たいけんびじゅつかん「レターセットをデザインしよう〜アール・ムーヴォー風〜」を開催しました

たいけんびじゅつかん「レターセットをデザインしよう〜アール・ヌーヴォー風〜」を2月21日(日)に開催しました。この日は風邪やインフルエンザで休まれた方も複数おられ、体調を崩しやすい時期でしたが、大人と子ども合わせて39人の方に参加していただきました。

今回のたいけんびじゅつかんは、現在開催中の企画展「ビアズリーと日本」の関連ワークショップです。
人物や植物、動物を使って妖艶な雰囲気を描き出す、アール・ヌーヴォーを代表する画家オーブリー・ビアズリーの作品を参考に、オリジナルのモノクロのレターセットを作ります。
まず、担当学芸員より、展覧会のギャラリーツアーを行いました。


↑子どもたちは終始学芸員の話に真剣に聞き入っていました。

ギャラリーツアーのワークショップルームに戻り、レターセットのデザインを考えます。


下描きでは右半分だけを描き、それをコピー機で左右反転コピーして、一枚の絵にします。
こうすることで誰でも簡単にシンメトリーで装飾的なデザインになります。


↑とっても細かい!細密描画です。


↑続いて、できあがった下描きをスクリーン枠に鉛筆で写します。


↑さらに鉛筆の線の上からスクリーンペンでなぞります。


↑こんな感じで転写できました。


↑専用の乳剤(黄色)で片面を均一に塗ります。


↑専用の洗い油で、スクリーンペンの箇所をきれいに落としていくと、穴が空きます。


↑スクィージというヘラのような道具で穴にインクを詰めると、シルクスクリーン印刷が可能になります。


↑ほら、この通り!完成です!きれいに印刷できていますね。


↑インクを6色並べて印刷した強者も・・・こちらも上手く刷れています。


↑大きな木と二羽のうさぎさん。こんなレターセットを受け取った人は、送った子にとって特別な人なんでしょうね。


初めてのシルクスクリーンを体験した子どもたちも多く、インクを乗せてから紙をめくる瞬間はどこも大盛り上がりでした。
また、初めは苦戦していても、次第にコツがわかってきたようで、ほぼ全員刷り上がりが上手く、上達していました。

このスクリーンは水彩絵具でも印刷できるので、ぜひ、おうちでも試してみてくださいね。オリジナルのグッズも手軽に作れますよ。