ドゥシャン・カーライの魅力 その3

明日4月24日(土)からいよいよ始まるドゥシャン・カーライの展覧会。本展の魅力を、もっと違う角度から探ってゆきましょう。


カーライは母校であるブラチスラヴァ美術アカデミーの教授として、数多くの作家を育ててきました。本展ではカーライの作品と併せて、カーライの教えとブラチスラヴァの絵本文化に育まれて現在世界的に活躍している、スロヴァキアと日本の作家による挿絵原画、約50点を併せて紹介します。

展示するのは、降矢(ふりや)なな、リュボスラウ・パリョ、マレク・オルマンディーク、ミロシュ・コプターク、ペテル・ウフナール、ダーヴィッド・ウルシーニ、ズザナ・ボチカヨヴァー・ブルンツコヴァー、マルティナ・マトロヴィチョヴァー、出久根 育(でくね・いく)の9名。それぞれの作家によるバラエティ豊かな表現を通して、ブラチスラヴァの絵本芸術の豊かさを、ぜひご覧下さい。

特に降矢なな氏は、小学2年の国語の教科書(東京書籍刊行)に掲載されている童話「あしたもともだち(作:内田麟太郎)」の挿絵を描いた画家として、滋賀県(の一部)の子どもたちにも馴染みの深い作家です。懐かしい作風に出会えることを、楽しみにして下さいね。

(写真:降矢なな『いそっぷのおはなし』(グランまま社)絵本原画 2009年)