「ロトチェンコ+ステパーノワ」展の特設売店から その2

前回紹介しました、「ロトチェンコ+ステパーノワ」展特設売店での販売商品について、特にマトリョーシカに関して反響がありましたので、もう少し詳しいことをお知らせいたします。

マトリョーシカ”は木でできた人形の中に、入れ子状に順に小さな人形が入っているロシアの郷土玩具ですが、日本でも根強い人気があります。最近は雑貨店でも購入できるようになりましたが、ちょっと変わり種のマトリョーシカになると、なかなか出会うことが困難です。本展の売店ではこうした変わり種のマトリョーシカがたくさん並んでいます。ぜひ会場で、その手に取ってご覧下さいね。

上の写真の右上にあるのは、大きなマトリョーシカの中に手回しオルゴールを組み込んだ、これも有名なロシアの玩具マトリョール(2625円)です。残念ながら人形を入れ子状に分解することはできませんが、人形の愛らしい表情と素朴なオルゴールのメロディーが、持ち主の心を癒してくれます。
その前方にあるのは、小さなマトリョーシカが並んで船に乗ったマトリョーシカ船(2625円)。床の上をコロコロ転がして遊ぶことができます。船長さんは動きませんが、乗客は乗り降り自由です。その左上にあるのはカルーガ(ロケット)(2100円)。三本の足で立ちユラユラ揺れるインテリア玩具です。パズルになっているわけではありません。左下は小さなマトリョーシカカップルが乗った、愛のブランコ(3570円)です。

特に可愛いと好評なのが、小さな人形が大きな人形の中に10個入っている、鶏の親子と猫の親子(各 2625円)です。いずれもロシアの民族衣装をまとった、素朴な表情に癒されます。子どもの玩具としても、大人のインテリアとしても楽しめる逸品です。

そして今回の目玉商品は、マトリョーシカの内部にテルミンという楽器を組み込んだ“マトリョミン”(44,000円)です。テルミンは1919年にロシアの発明家レフ・テルミン博士が発明した、世界初の電子楽器で、楽器に手を触れず手をかざすだけで音楽を奏でることができます。1993年に公開されたテルミン博士のドキュメンタリー映画や、大人を対象とした付録付き科学雑誌などによって、近年日本でもちょっとしたブームになっている、不思議な楽器です。マトリョミンはこのテルミンマトリョーシカの中に組み込み、持ち運び可能にしたもので、2000年にテルミン演奏の第一人者竹内正美氏によって発明されました。本展の売店で販売しているものは、竹内氏が代表を務めるマンダリンエレクトロンで制作されたもの。ちょっと値は張りますが、ご興味のある方はこの機会にぜひお買い求め下さい。演奏の手引きDVD( 2100円)も販売しています。

なお当館では商品の通信販売は行っておりませんので、ご了承下さい。


なおこの「テルミン」によるコンサートを、当館で下記のとおり開催いたします。終了後マトリョミンを実際に手に取って演奏できるワークショップも開催します。

滋賀県立近代美術館友の会協賛事業 竹内正実 テルミンコンサート
日時:7月25日(日) 14:00−
出演:竹内正実テルミン)、濱口晶生(テルミン)、松井正樹(ピアノ)、マトリョミンアンサンブル「Mable(マーブル)」
会場:本館講堂(参加無料)
定員:150名(先着順、当日13:00より本館エントランスにて整理券発行)

マトリョミン・ミニ・ワークショップ
コンサート終了後、マトリョミンの演奏を実際に体験できるミニ・ワークショップを行います。参加のお申し込みは当日受け付けます。希望者多数の場合は抽選を行います
日時:7月25日(日) 15:30頃より 約1時間
会場:本館講堂(コンサートと同じ)
定員:15名(10歳未満のお子さまは保護者同伴でお願いします)