「わたし流・作品スケッチ大会」作品表彰式レポート


常設展示室に展示中の作品を、子どもたちに自由に模写してもらう夏のイベント「生まれ変われ名画 わたし流・作品スケッチ大会」。今年の応募作品81点は8月17日(火)から22日(日)にかけてギャラリー展示室において展示いたしましたが、その最終日にあたる8月22日(日)の午後2時から、講堂において作品の表彰式を開催いたしました。そのもようをレポートいたします。

表彰式には応募児童81名のうち38名、家族を含めると70名を超える参加者があり、おおいに賑わいました。表彰式はまず入選作品から行われ、上の作品『イーグルロボシャーク』で見事グランプリを受賞した堀池理樹くん(9歳)の名前が読み上げられ、当館の菊井副館長から表彰状が賞品とともに授与されました。続いて準グランプリ、テクニック賞、ユニーク賞の各賞が表彰され、最後に参加者全員に与えられるフィニッシュ賞が、作品を応募してくれた子どもたち全員に授与されました。

フィニッシュ賞の賞品は、紫外線を出すブラックライトと、暗いところでブラックライトで照らすと光る蛍光ペンがひとつに組み合わされた「マジックライトペン」でした。せっっかくだから使い心地を試してみようと、表彰式の後は講堂の脇にある倉庫を使って、みんなでブラックライト体験を行いました。白い紙に秘密のメッセージを書き、白い壁に貼り付けます。部屋を真っ暗にしてブラックライトで照らすと、闇の中に文字が浮かび上がります。マジックライトペン以外にも様々な蛍光ペンを利用して、子どもたちは黄色い歓声を上げながら、不思議な光の世界を堪能しました。

ブラックライト大会の後は、特別イベントとしてアート博士によるアートゲームの数々が披露されました。古今東西の美術作品とジャンケンを競う「アートでジャンケンポン」、スクリーンに映し出される作品と同じ図版を目の前の図版の山から見つけ出すかるたのようなゲーム「見つけようこの作品」、同じくスクリーンに映し出される作品のポーズや表情をジェスチャーで真似る「まねっこゲーム」など、さまざまな作品を使ったゲームの数々に、参加した子どもたちはみな大興奮。ますます美術が好きになったのではないでしょうか。



イベントの最後は、アート博士とともにみんなの作品が展示されているギャラリー展示室に行って、博士の講評を聞きました。この作品はこんなところやここの努力が評価されたよ、この作品はこうすればもっと良くなったんじゃないかな、といった博士の話を、みな神妙な表情で聞き入っていました。

夏休みが終わる頃には、ギャラリーで展示された作品が応募者の元に返送されます。素敵な夏の思い出として、参加された子どもたちにはぜひ今回の体験を忘れないでいてもらいたいものだと思います。