「白洲正子 神と仏、自然への祈り」展、始まりました


本日10月19日(火)、秋の展覧会第2弾となる「生誕100年特別展 白洲正子 神と仏、自然への祈り」展がいよいよオープンいたしました。開館を待ちかねたかのように熱心なファンの方々が会場につめかけ、平日なのに多くの来館者で賑わいました。

白洲正子は日本人の宗教観や美意識を深く追求し、優れた紀行文をたくさん残した随筆家です。著作だけでなく、その生き方に憧憬の眼差しを向ける人々が今も多いことで知られています。
本展の会場は「西国巡礼」「近江山河抄」「かくれ里」「十一面観音」など、彼女の著作のタイトルにちなんだ10のコーナーに分けて、彼女の著作と作品の関係を紹介しています。作品の脇には白洲正子の著作の一節が掲示され、彼女の思いを噛みしめながら作品を鑑賞することができます。

また会場では白洲正子の足跡を紹介する季節感あふれる映像を上映し、美意識あふれる彼女の世界を多角的に紹介します。また会場入口では真野響子のナレーションによる音声ガイドの貸出しも行っていますので、せいぜいご利用下さい(有料・500円)。

初日となる今日は、午後2時から本展関係者および美術関係者による開場式が催され、多くの方々にご参加いただきました。本展の開催に尽力下さいました、随筆家で白洲正子のご令孫でもある白洲信哉氏のご挨拶も賜りました。
なお白洲信哉氏による講演会「白洲正子 神と仏、自然への祈り」を、10月31日(日)の午後3時から当館講堂で開催いたします。聴講は無料ですので、どうかご参加下さい。なお定員170名、当日整理券を配付いたします。

このブログではこれから数回に分けて、本展の見どころをご紹介してゆこうと思います。

なお本展の会期中、作品の一部展示替えが行われます。展示替え予定を含めた出品作品リストは、美術館ホームページの「白洲正子展」のページからダウンロードできます。
http://www.shiga-kinbi.jp/?p=9338


「生誕100年特別展 白洲正子 神と仏、自然への祈り」
会期:10月19日(火)−11月21日(日) 月曜日休館
観覧料:一般 950円(750円))、高大生 650円(500円)、小中生 450円(350円)
    ( )内は前売および20名以上の団体料金。
企画展の観覧券で常設展「横山大観と仲間たち」(11月2日からは「琵琶湖逍遥」に展示替え)および「赤と黒」も観覧できます。