次回企画展「襖と屏風−暮らしを彩る大画面の美−」予告


滋賀県立近代美術館は2011年2月4日(金)まで冬期休館中です。休館が明けた来年2月、常設展示・企画展示ともに新しい展示が皆様をお出迎えいたします。
今回はその中から、2011年2月19日(土)から2011年4月10日(日)まで開催予定の次回企画展「襖と屏風−暮らしを彩る大画面の美−」の内容について前もってご紹介いたします。

日本の絵画は欧米の絵画以上に、「建築」と密接な関係をもちながら発展を遂げてきました。平安時代の貴族たちは部屋の仕切りがない広い空間の中で、居所に襖や屏風、衝立障子などを立てて間仕切りの具としていました。これらの表面には和歌や漢詩にもとづく絵画が描かれ、日本独自の絵画スタイルとなりました。江戸時代後期になると、襖や屏風に描かれた絵画は庶民の暮らしにもなじみ深いものとなりました。そして近代に入ると大画面絵画である屏風は、それまでの座敷の美から展覧会芸術の華となり、その醍醐味を見せてくれます。
今回の展覧会では当館の館蔵品から、襖や屏風のさまざまなかたちを紹介し、ついで江戸時代から近代に及ぶこれらの様相を概観します。本展が、暮らしとともにあって身近に大切にされてきた文化財である絵画作品を、もう一度見つめ直す機会となれば幸いです。

◆会 期:2011年 2月19日(土)−4月10日(日)
◆休館日:毎週月曜日 ただし3月21日の祝日は開館。 翌3月22日(火)は休館
◆観覧料:一般 750円(550円) 高大生 500円(400円) 小中生 300円(250円))
     ( )内は前売および20名以上の団体料金
◆出品予定作品:江戸時代から昭和期までの、襖、屏風装による日本画作品約25件
作品の例

(上)紀楳亭「春社図」

(上)池田遙邨「江州日吉神社


◆会期中の催し(申込方法等は別途広報いたします)
■ギャラリートーク(展覧会場における作品解説)
日時:2月19日(土)・2月20日(日)・3月6日(日) 13時より13時45分まで
講師:國賀由美子(当館主任学芸員)  参加無料(観覧券が必要)

■体験講座・美術館で屏風に親しむ(高校生以上対象、事前申込制)
日時:2月26日(土) 14時より16時まで
会場:当館ワークショップルームほか
講師:國賀由美子(当館主任学芸員)  要実費

■たいけんびじゅつかん・大画面に描こう(小中学生とその保護者対象、事前申込制)
日時:3月20日(日) 13時30分より16時30分まで
会場:当館ワークショップルーム  要実費

■大人のためのワークショップ・扇子に描く(高校生以上対象、事前申込制)
日時:3月12日(土) 13時より16時まで         
会場:当館ワークショップルーム
講師:安井直子(当館嘱託員)  要実費

■名画でびっくりコラージュ・・・浅井三姉妹キャラクターが応援に来館
日時:3月27日(日) 10時より15時まで受付
会場:当館エントランスホール  参加無料

滋賀県立近代美術館友の会協賛事業 よし笛コンサート 
日時:3月26日(土) 14時より15時まで
出演:琵琶湖よし笛サークル・かいつぶり
会場:当館講堂  鑑賞無料

★毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。