たいけんびじゅつかん「へんしん!色の不思議」が開催されました。

6月26日(日)に6月のたいけんびじゅつかん「へんしん!色の不思議」が開催され、14家族36人の方が参加されました。
今回は開催中の企画展「第40回 日本伝統工芸近畿展 匠の技を見る」にちなみ、草木染めに挑戦しました。染料はコチニール、丁字(別名:クローブ)、インド茜を使用し、それぞれ5種の媒染液を用意しました。全部で15種類の色の中から各自が自分好みの2色を選びハンカチを絞り染めにしました。
コチニールはピンク系の赤〜赤紫〜濃い青紫、丁字は渋い黄〜オレンジ〜焦げ茶、インド茜は朱〜赤茶〜濃い茶まで色の変化があります。絞り模様の入り具合によっても色の見え方が変わるので、同じ染め上がりのものは2つとありません。子ども達は見本のハンカチを参考に、染め上がりの模様を想像しながら一生懸命作業をしていました。
染め液の一番人気はコチニール。サボテンにつく虫が原料の染料ですが、はっきりとした発色の良い色に染め上がるので選ぶ人が多かったようです。その中でも特に赤紫の色に染め上がるアルミ媒染はダントツの人気でした。他に丁字のチタン媒染(オレンジ)、インド茜の錫媒染(朱)なども人気でした。
染め上がったハンカチのしぼったところをほどくのはなかなか骨の折れる作業ですが、ハンカチを広げる時のドキドキ、わくわく感はまた格別で、この日一番のお楽しみとなりました。


まずは展覧会。思わずうっとりするような作品がいっぱいです。



見本のハンカチ。左からインド茜、丁字、コチニール



「しぼり」に挑戦。うまくできるかな?



こんな折り方もいいかも♪



どんな模様になるのかな?



染料で煮ていきます。
 


水洗いのあとに媒染。媒染液の種類によって色が変わります。



きれいな色になあれ〜。



家族みんなでお手伝い♪



できたーッ!!



割り箸でいたじめ絞り。がんばったよ。



こちらは帽子しぼり。かっこいい!



きれいな模様がでたね♡


今回もスタッフ顔負けの素敵な作品がたくさん出来上がりました。


次回のたいけんびじゅつかんは7月23日(土)、24日(日)に開催の「一冊の絵本づくり」です。物語の場面をページで区切り、参加者がそれぞれの場面を担当して絵を描きます。最後にみんなの作品をつなげて一冊の絵本にしますよ。
※ 2日間の日程のうち、どちらかご都合の良い日を選んでご応募ください。
※ 原画作品は美術館で当日お預かりします。
  後日、みんなの作品でつくったソフトカバーの絵本一冊と原画を一緒にお返しします。(来館または着払いの郵送になります。)
※ 鑑賞は企画展「五味太郎作品展 絵本の時間」です。
このイベントの詳細につきましては当館ホームページをご確認ください。

皆様のご応募をお待ちしております。