「親と子のワークショップ《陶器のお皿にデザイン・絵付け》」を実施しました


企画展「第40回日本伝統工芸近畿展」に関連したワークショップイベントとして、7月2日(土)に「親と子のワークショップ《陶器のお皿にデザイン・絵付け》」を開催いたしました。6家族12名(および付き添い2名)の方が参加され、信楽のプロの陶芸作家の指導により、本格的な絵付け体験を堪能されました。

まずは担当学芸員の案内により、展示室でプロの作家たちの作品を観賞しました。

続いてワークショップルームで、指導してくださる作家の先生から説明を聞きます。指導は甲賀市信楽町在住の、谷野明夫先生です。

これが絵付けの土台となる、素焼きのお皿や箸置きなど。この中から好きなお皿を選び、自由に絵を描いてゆきます。

これが陶器の絵付けに用いる顔料。左から黒、青、緑、黄色、赤、紫の、6色あります。

顔料を梅皿にあけて溶いたところ。とても爽やかな色彩です。この顔料を筆につけて、陶器の上に絵を描いてゆきます。

いきなり陶器の上に描くのは難しいので、まず鉛筆で下描きを行います。

下描き時には消しゴムも使えますので、あらかじめ用意した下絵を見ながら、あわてず、しっかりと描きましょう。

下描きができたら、筆に顔料を付けて色を塗ってゆきます。水彩絵具と同じ要領で描いてください。たっぷりと筆に顔料を付け、一気に描ききるのがコツです。絵具が乾くと色が少し変わるので注意してね。

絵付け用の顔料は重ね塗りをすると色が暗くなってしまいます。あまり細部に凝り過ぎず、シンプルで印象深い絵を目指しましょう。

くまさんの親子がリンゴの森でピクニックかな? とても楽しい作品が出来上がりました。

虹色の電車と車がとっても素敵です。ダイナミックな作品に仕上がりました。

家族みんなの似顔絵でしょうか? おそろいの水玉模様がキュートです。箸置きもセットで完成させました。


今回も素敵な作品がたくさん出来上がりました。完成作は美術館でいったん預かり、きれいに焼成して7月下旬にお返しする予定です。


夏のワークショップラッシュの先陣を切って実施した今回のワークショップも、無事に終わりました。この後も夏休みを中心に、美術館では子どもを対象とした数多くのワークショップを実施いたします。まだまだ参加応募の締めきりまで間があるものもたくさんあります。詳細は美術館ホームページや本ブログでも公開していますので、ぜひご応募くださいね。お待ちしております。