対話型ギャラリートークのイベント「おしゃべり美術館」を開催しました


節電のために家族で文化施設へ出掛けようという「節電クールライフキャンペーン」に関連した催しとして、7月30日(土)と31日(日)の2日間に渡り、常設展示室において午前10時から正午まで対話型鑑賞のイベント「おしゃべり美術館」を開催いたしました。


これは当館サポーターの誘導により、少人数でグループを組んで常設展示を観賞し、作品を前にして思ったこと、感じたことを自由に話し合う「対話型ギャラリートーク」の試みです。スタッフが投げかける質問に答えたり、自由に連想のおもむくままにおしゃべりするなど、自由な姿勢で作品を楽しみながら鑑賞していただこうというものです。

残念ながら事前の申込者は少なかったのですが、サポーターの熱心な呼び込みの甲斐もあって飛び入りで多くのお客さまが参加され、結果的に30日(土)は54名(うち子ども30名)、31日(日)は52名(うち子ども30名)という多くの方々に楽しんでいただくことができました。中にはインターネットで知ってあわてて来たという熱心な方もおられました。

はじめて見る不思議な作品から受けた印象を、ナマの声で話しあったり・・・

一人で見ていては気付かないものを、みんなで発見したり・・・

時にはサポーターがうまく誘導して、意外な事実に気付かせるといったこともいたしました。

会場のあちこちで、幾つものグループに分かれて楽しい話し声が聞こえてきます。

参加者はみな興奮気味で、終了後に記入をお願いしたアンケートにも皆時間をかけて熱心に感想を書いてゆかれました。どの感想も非常に好評で、「ちょっと違う絵の見方を教えてもらって良かったです(46歳男性)」、「感想を口に出してみるとより深く作品を知ることができたような気がします(42歳女性)」、「普段ならじっくり絵を見てくれない子どもたちがとても楽しんでゆっくり見てくれてよかったです(37歳女性)」、「子どもたちも『おしゃべりしていい』ということで積極的に自分の意見を言っていたし、私も『しー』と言わなくてよくて楽しく観覧できました」(30代女性)など、こちらの意図がうまくお客さまにも伝わっていたことが確認できて、スタッフ一同苦労が報われた思いでした。


この試み、今後も継続して続けてゆきたいと考えています。次回は11月中旬の「関西文化の日」に実施したいと考えていますので、次の機会にはぜひ、皆さまもご参加下さい。詳細は本ブログでもお知らせいたします。