常設展示「湖国滋賀と京都画壇」本日スタート!

本日11月1日(火)より、常設展示室1の展示が新しく「湖国滋賀と京都画壇」に変わりました。(12月18日(日)まで)
本展示では湖国滋賀と京都の日本画壇の繋がりに焦点を当てて、江戸中期から昭和時代に描かれた作品19点を展示しています。近江は京の都に近く、また風光明媚で京の人々にとっての格好の保養地であったこともあり、古くから京都と密接な関係を持っていました。そして滋賀は同時に、京都画壇の画家たちをあまた輩出した土地でもあります。


江戸中期に「近江蕪村」と呼ばれた二人の南画家、紀楳亭(き・ばいてい)と横井金谷(よこい・きんこく)の作品に始まり、幕末の円山派を代表する画家で、平安四名家のひとりと讃えられた甲賀市信楽町出身の中島来章(なかじま・らいしょう)。滋賀県彦根の生まれで明治前半期に近代日本画の基礎を築いた巨匠、岸竹堂(きし・ちくどう)。そして伝統的な円山四条派の写生に西洋近代の写実主義精神を融合させ、スケールの大きな風景画大作を描いて、竹内栖鳳と並んで明治後半から昭和初期の京都画壇をリードした大津市出身の山元春挙(やまもと・しゅんきょ)など、滋賀県ゆかりの京都画壇の巨匠たちによる名作を多数ご覧いただけます。
また併設の小倉遊亀コーナーも、併せて展示替えが行われました。展示作品は「磨針峠」「少将滋幹の母挿画」「童女入浴」「童女入浴下絵」「アネモネ」「観世音菩薩」「画人像」「兄妹」
「姉妹」「聴く」「佳器」「うす霜」「古陶磁と青柿、白桃、マンゴーなど」の、計13点です。

なお現代美術部門の展示「戦後アメリカ美術の軌跡」は引き続き11月以降も展示されます。常設展示作品について詳しいことは、こちらをご覧下さい。


■常設展示湖国滋賀と京都画壇」 11月1日(火)−12月18日(日)
        「戦後アメリカ美術の軌跡」 9月6日(火)−12月18日(日)

観覧料(共通):一般 450円(360円)、高大生 250円(200円)、小中生 無料
( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。