「祈りの国、近江の仏像−古代から中世へ−」いよいよ今週限り!


好評開催中の「祈りの国、近江の仏像−古代から中世へ−」展が、いよいよ今週末、11月20日(日)をもって閉幕となります。まだご観覧になっておられない方はお急ぎ下さい。
本展は平安時代から鎌倉時代へと大きく社会が変化する時代における、仏教造形の具体的なすがたを、近江の仏像を中心として探求しようという企画展です。この時期、近江の仏像は延暦寺による拠点寺院の創設により、近江各地で完成度の高い作例が造られました。それはやがて、天台王国とも呼ばれる近江の仏教美術を作り上げ、地域社会の中で仏像が広く受け入れられてゆく下地を形成することに繋がりました。そして文化財の宝庫といわれる、現在の滋賀の伝統文化へと継承されていったのです。
本展を通して、近江における仏教造形の多様で魅力的な姿をぜひお楽しみ下さい。


企画展示『祈りの国、近江の仏像−古代から中世へ−』
■会 期 2011年 9月17日(土)−11月20日(日)
■休館日 毎週月曜日(ただし9月19日(月)・10月10日(月)は開館し、9月20日(火)・10月11日(火)は休館)
■主 催 神仏います近江展実行委員会(滋賀県立近代美術館大津市歴史博物館、MIHO MUSEUM)、京都新聞社   
■観覧料 一般 950円(750円)、高大生 650円(500円)、小中生 450円(350円)( )内は、前売および20名以上の団体割引
大津市歴史博物館、MIHO MUSEUM、県内社寺の観覧券の半券提示で、前売・団体料金になります。(詳細は追ってホームページでお知らせいたします)

木造地蔵菩薩立像
平安時代重要文化財  永昌寺・甲賀市

木造不動明王童子
鎌倉時代 重要文化財  常照庵・愛荘町

木造金剛力士
室町時代・康正3年(1457)  大津市園城寺


なお本展は、滋賀県南部に位置する3つの施設、MIHO MUSEUM(甲賀市信楽町)、大津市歴史博物館(大津市)、そして当館が連携して開催する「神仏います近江」と題する展覧会の一環です。3館をめぐりながら、近江の奥深い造形の一端に触れていただき、これをきっかけに滋賀各地の社寺をめぐり、近江の文化伝統の重みを体感していただければと思います。
◆◇◆「3館連携特別展 神仏います近江」展の予定について◆◇◆
信楽会場】 MIHO MUSEUM
 『天台仏教への道 −永遠の釈迦を求めて−』
 2011年12月11日(日)まで
 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300  Tel.0748−82−3411

【大津会場】  大津市歴史博物館
 『日吉の神と祭』
 2011年11月23日(水・祝)まで
 滋賀県大津市御陵町2−2  Tel.077−521−2100

(いずれも、月曜日休館・月曜日が休日の時はその翌日が休館)