サポーター活動のご紹介(1)


現在当館では、美術館サポーターの12期生を募集中です。
2001年に24人のメンバーで開始した当館の美術館サポーター制度は、毎年新しいメンバーを迎えて、現在95名が活動中です。今回は彼らが行っている活動にはどんなものなのかについて、詳しくご紹介してゆきましょう。(この記事は昨年度掲載したものと同一内容です。)
サポーターの活動内容は大きく分けて、(1)展示品の解説、(2)美術館業務の補助、(3)ワークショップのスタッフ、の3つに分かれています。この中から、各サポーターは自分の興味と時間に合わせて好きな業務を選んで(複数選択可)活動しています。またこの3つ以外にもさまざまな独自の活動班が存在し、独自に活動を繰り広げています。


●展示作品解説

「展示解説班」は、午後1時から企画展示の、午後2時から常設展示の作品解説を、開館中の毎日実施しています。作品解説と聞くと敷居が高そうですが、ほとんどのサポーターは美術の専門家ではなく、人よりも美術が好きなだけです。展示解説班に登録したサポーターは、解説に先立って学芸員による研修や勉強会を受講し、先輩サポーターの指導によって少しずつ力をつけてゆき、自分にできる範囲で解説を行ってゆきます。最初はおそるおそる1点の解説から始め、欲が出てきたらもう1点。気がついたら、いつの間にか1室ぜんぶ一人で解説できるようになっています。


●美術館業務の補助:

「レファランス班」は、美術館のレファランスルーム(資料室)という部屋をベースに、来館者に見てもらえるように全国から送られてきたポスターやダイレクトメールを掲示したり、さまざまな館のチラシや美術館ニュースをファイリングしたり、新着図書の整理をしたりする班です。学芸課の研究用専門図書や寄贈図録の整理も行っています。展示解説班のような勉強は不要ですが、全国の美術情報に接することができ、やりがいがあります。


■ワークショップのスタッフ

「ワークショップ班」は、当館が実施する子供向け・大人向けの教育普及ワークショップのスタッフとして活躍したり、小・中学校の団体鑑賞のエスコートを行ったりする業務です。ワークショップには作品制作のほか、アートゲームや美術館探検などもあるため、自分にはモノづくりの技術やセンスが無いとおっしゃる方も心配ご無用です。なおワークショップは当美術館で実施するほか、サポーターが近隣市町の小中学校、公民館、子ども会等に出向いて実施する《アウトリーチ活動》も行っています(写真下)。


この3つの班がサポーター活動のメインですが、サポーターは他にも有志で独自の活動班を作り、さまざまな活動を行っています。次回は、その中の幾つかをご紹介することにいたします。


■第12期サポーターの募集要項について
◆ 募集人数: 12期生 若干名
◆ 任 期: 2年間(自動更新は2回まで)
◆ 応募資格:
(1)滋賀県立近代美術館の活動方針に関心があり、積極的に活動する意思のある方
(2)平成24年4月1日現在で、年齢満18歳以上の方
(3)週1回程度の活動(曜日は希望に応じます)と、 月1〜2回程度開催される研修会への出席が可能で、かつ担当業務に最低2年間継続して活動可能な方
◆ 応募方法: 指定の応募用紙に必要事項を記入の上、1月31日(火)(必着)までに下記申込先まで封書またはFAXでお送り下さい。応募用紙は美術館、県庁県民サロンの他、県の主要な機関に設置しています。また、美術館ホームページから用紙のダウンロードも可能です。詳しくはこちらをご覧下さい。

◆ 募集期間: 平成24年1月31日(火)まで
◆ 選 考:面接(2月実施予定)により選考を行います。なお、面接に要する交通費は自己負担となります。
◆ 申込・問合先:
 〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740−1 滋賀県立近代美術館 サポーター係
       Tel. 077(543)2111 Fax. 077(543)4220