企画展「近代の洋画・響き合う美」と常設展、本日同時オープン!

ひと月の冬期休館が明け、本日1月21日(土)、美術館は再オープンいたしました。

企画展示室では、兵庫県立美術館との相互協定に基づく交換展「近代の洋画・響き合う美─兵庫県立美術館名品展─」が、3月11日(日)まで開催されます。

明治・大正・昭和を彩った日本の洋画。本展では同館の所蔵品から選りすぐった名品70点を7つのコーナーに分けて展示し、近代日本洋画の流れを概観いたします。安井曽太郎(やすい・そうたろう)、小出楢重(こいで・ならしげ)、岸田劉生(きしだ・りゅうせい)など近代洋画史を代表する巨人たちの作品をまとまって見ることができる、格好の展覧会です。

中でも兵庫を代表する二人の洋画家、金山平三(かなやま・へいぞう)と小磯良平(こいそ・りょうへい)の作品はコーナーを設けて多数展示しています。小磯良平の名品「斉唱」が兵庫県外で見ることのできる、絶好の機会でもあります。この機会にぜひご覧下さい。

■企画展示「近代の洋画・響き合う美─兵庫県立美術館名品展─」
会期:1月21日(土)─3月11日(日) 月曜日休館
観覧料:一般950円(750円)・高大生650円(500円)・小中生450円(350円)
 ( )内は前売及び20名以上の団体料金
※毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。



一方の常設展示室では、企画展「近代の洋画・響き合う美」に関連して、「滋賀の洋画」と「日本の前衛」の二つの展示を行っています。(4月1日(日)まで)

「滋賀の洋画」では、「近代の洋画・響き合う美」展で作品を展示中の小出楢重(こいで・ならしげ)や鍋井克之(なべい・かつゆき)らと盟友であった、滋賀県大津市出身の関西洋画壇の重鎮・黒田重太郎(くろだ・じゅうたろう)と、滋賀県東近江市出身の日本的洋画の開拓者・野口謙蔵(のぐち・けんぞう)の二人を中心に、滋賀県ゆかりの洋画家たちを多数紹介しています。

また「日本の前衛」では、「近代の洋画・響き合う美」展でも紹介している戦前からの前衛絵画の先駆者たち─吉原治良(よしはら・じろう)、斎藤義重(さいとう・よししげ)、菅井汲(すがい・くみ)ら─にはじまり、1960年代から現在までの現代美術界を賑わせた巨匠たちの作品を多数紹介しています。写真を活用したユニークな作品を描いている滋賀県ゆかりの画家、岡田修二(おかだ・しゅうじ)と伊庭靖子(いば・やすこ)の作品も展示しています。

また会場入口では、「日本の前衛」で展示中の作品から、特にユニークな技法で描かれた6点の作品を取り上げ、リズミカルな文章で楽しく紹介する幼児向けのセルフガイド「びっくりびじゅつ」を無料で配布しています。塗り絵にもなっていますので、小さなお子様とぜひ一緒に楽しんで下さい。

企画展と常設展のコラボレーションにより、近代洋画の流れを多角的に見ることができる今回の展示、この機会にぜひご観覧いただければ幸いです。


■常設展示「滋賀の洋画」 1月21日(土)−4月1日(日)
■常設展示「日本の前衛」 1月21日(土)−4月1日(日)
観覧料(共通):一般 450円(360円))、高大生 250円(200円)、小中生 無料
 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展「近代の洋画・響き合う美」の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。