春休み美術館まつり「はじめてアートであ・そ・ぼ」の内容紹介


春休み期間中の3月24日(土)・25日(日)・31日(土)・4月1日(日)の4日間、当館は「春休み美術館まつり」と題してさまざまなワークショップイベントを実施いたします。
それらイベントの内容について、このブログでも少しずつご紹介しています。前回の「私だけの美術館をつくろう!」に続き、今回は3月24日(土)に開催予定の、まだ小学校に通っていない未就学児を対象としたイベント「はじめてアートであ・そ・ぼ!」の内容を、平成23(2011)年8月10日(水)と11日(木)の2日間実施した時の写真をまじえながらご紹介いたします。

イベントの内容は3部に分けて実施しました。まずはちびっこたちに世界のアートに親しんでもらおうと、古今東西の名画の複製図版を用いて行う「アートゲーム」の中から、比較的難易度の低いものを数種類実施しました。美術館サポーターの協力のもと、最初に実施したゲームは作品を絵札に見立てた「かるたゲーム」。スクリーンに映し出される絵と同じ絵柄のカードを目の前のカードの中から取るバージョンと、通常のかるたと同様、サポーターが詠みあげる詠み札に対応したカードを取るバージョンの2種類を行いました。実施前は未就学の幼児にどれだけ取れるものかと心配したのですが、蓋を開けてみたら3歳(年少児)の子どもまでも熱中し、おおいに盛り上がりました。

続いて実施したのは、世界の名画を相手に行う「ジャンケンゲーム」。グーやチョキやパーのポーズをした名画が、スクリーンに次々と映し出されるので、それを相手にジャンケンします。幼児はみんなジャンケンが大好きなだけに、このゲームも大興奮でした。

そして最後は、名画のポーズをまねっこする「ジェスチャーゲーム」。色々と難しいポーズがスクリーンに映し出されるので、それを真似してゆきます。最後の方は2人、3人で協力しないとできないようなポーズもありましたが、こちらが指示しなくても子どもたちは自然に協力して、興福寺の阿修羅像などの難しいポーズを見事に演じてくれました。

イベントの第2部は、おなじみアート博士と一緒の展覧会見学です。常設展示室に並んだ作品を、博士が出すさまざまなクイズや質問に答えたり、あるいは何に見えるか話し合ったりしながら、楽しく観賞して回りました。

そして再び講堂に戻ってのイベントの第3部は、名画を土台にしてその上にさまざまな写真イメージを貼り付けて楽しい作品を作る、恒例の「名画でびっくりコラージュ」です。子どもたちだけでなく、保護者の方にも参加してもらって賑やかに実施しました。子どもたちは世界の名画や、さっき常設展示室で見てきたばかりの作品を使って、うまく自分だけの作品に仕上げてくれました。

未就学児と言っても、子どもたちの作品を見る能力、作品を楽しむ能力は大人と同じ。参加した子どもたちだけでなく保護者の方も巻き込んで、最後まで楽しくイベントを行うことができました。

今回「春休み美術館まつり」として3月24日(土)に実施するものも、これと同様の流れで行う予定です。ただし常設展示室で鑑賞できる作品が展示替えのため異なっているので、それに合わせて内容をマイナーチェンジして実施する予定です。


■□ はじめてアートであ・そ・ぼ ─ちびっこのためのアート初体験─ □■
▼日 時:3月24日(土)  午後1時─3時  申込制
▼対 象:未就学の幼児とその保護者
▼定 員:20家族
▼参加料:無料
▼申込締切:2012年 3月11日(日) 必着
▼申込方法:
★往復はがきの場合:以下の内容をかいて、締め切りまでに応募してください。
(1) 参加したいイベント名「はじめてアートであ・そ・ぼ」と日付(3月24日)、(2)郵便番号と住所、(3)参加したい人全員の氏名(ふりがな)・年齢・学年(年中、年長など)、(4)電話番号、(5)ファックス番号(お持ちの場合)
★インターネットの場合:美術館ホームページのイベント申込フォームをご利用ください。
▼宛 先:〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
     滋賀県立近代美術館『春休み美術館まつり はじめてアートであ・そ・ぼ』係
▼備 考:一緒に参加したいお友達がある場合は、その名前をお書き下されば抽選の際に考慮します。


春休み 美術館まつり』のこの他のイベントも、追ってご紹介いたします。