「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展、いよいよ7月29日(日)まで!


好評開催中の企画展「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」。いよいよ今週末、7月29日(日)で閉幕いたします。
チェブラーシカはある日オレンジの箱に入って南の国からロシアにやってきた、クマのようで、サルのようで、リスのような正体不明の不思議な生き物。1966年エドゥアルド・ウスペンスキーの童話『ワニのゲーナとおともだち』で初登場したチェブラーシカは、1969年人形アニメの巨匠ロマン・カチャーノフ監督によってアニメーション化され、ロシアで絶大な人気を誇る国民的キャラクターとなりました。日本でも若い女性を中心に子どもから年配の方まで幅広い層に親しまれ、2010年度のJR西日本マナー啓発ポスターに採用されるなど根強い人気を獲得しています。

(c)Cheburashka Project

本展は、人形アニメチェブラーシカ』のスケッチや絵コンテ、人形やマケット(舞台装置)、映像、童話の挿絵原画など貴重な作品を展示し、キャラクター誕生からその変遷、アニメーション映画の創作過程などを多面的に紹介し、その人気の秘密に迫るものです。平日の午後2時(土・日曜日は午前11時)から旧作「チェブラーシカ」の上映も行なっています(2話ずつ日替わりで上映)。土・日曜日の午後2時からは講堂で、2010年に日露合作で作られた「劇場版 チェブラーシカ」の上映会も実施しています。
また本年がロシア・アニメの生誕100年に当たるのを記念して、ロシア・アニメの名作『雪の女王』(1957年、レフ・アタマーノフ監督)のエスキースと絵コンテを展示・紹介するとともに、現在活躍中の新進気鋭のロシア・アニメの作家たちの原画、アニメ素材なども合わせて紹介しています。
さらにレファランスルーム横のビデオコーナーでは、劇場版「チェブラーシカ」のクリエイティブ・プロデューサーを務めたミハイル・アルダーシンの「クリスマス物語」をはじめ、新進気鋭のロシア・アニメーションの若手作家たちによる名作選がエンドレスで上映中です(上映時間:約1時間)。これからのロシア・アニメを背負って立つ若手たちの作品をぜひご覧下さい。


チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」
▼会 期:7月29日(日)まで
▼観覧料:一般 950円(750円)、高大生 650円(500円)、小中生 450円(350円) ( )内は前売および20名以上の団体料金
▼主 催:滋賀県立近代美術館京都新聞社BBCびわ湖放送
▼後 援:ロシア文化フェスティバル組織委員会ロシア連邦文化省、駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦協力庁、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)日本支部滋賀県教育委員会
▼協 力:チェブラーシカ・プロジェクト、フロンティア・ワークス、ロシア国立映画博物館、公益財団法人 徳間記念アニメーション文化財団平凡社
▼企画協力:株式会社イデッフ