「おしゃべり美術館2012夏」レポート

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美術館サポーターが主導して毎年数回定期的に開催している「対話型ギャラリートーク」のイベント「おしゃべり美術館」。今年の夏は7月28日(土)と28日(日)の2日間、いずれも午前10時から午後2時にかけて常設展示室で実施いたしました。ちょうど「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展の最終週と重なったこともあって、お客さまも盛況。28日(土)は大人62名、子ども16名の計78名、29日(日)は大人50名、子ども30名の計80名もの参加者がありました。前回の「春休み美術館まつり」実施時が寂しい数字だっただけに、嬉しい限りです。

スタッフとして対話型トークの講師や案内役を勤めたサポーターは、28日が12名、29日が14名。みな年数回のこの日のために毎月こまめに研修を行い、外部から講師も招聘して日々研鑽に勤めています。ですから参加者へのアピールにも気合いが入っています。炎天下の公園内で道行く人々に対して参加の呼び掛けまで行ないました。

「対話型ギャラリートーク」とは、少人数でグループを組んで展示を観賞し、作品を前にして思ったこと、感じたことを自由に話し合う相互方向的なギャラリートークです。単にスタッフが作品を解説するだけではなく、スタッフが投げかける質問に参加者が答えたり、自由に連想のおもむくままにおしゃべりをしたりして、自由な姿勢で作品を楽しんでいただこうというものです。

特にこの2日間は子どもたちが多かったので、子ども特有の自由な発想を交えながら対話型鑑賞を行なうことができ、おおいに盛り上がりました。

大人ばかりのグループでも、スタッフの巧みな誘導で次第に頭が柔らかくなって、一人で見ていたのでは気付かないようなポイントに自然に目がいくようになります。

イベントの実施時間は午前11時から午後2時まででしたが、それぞれの参加者に対するトークの時間は希望に応じ、20分程度から1時間近くまでお好みに応じて調整いたしました。はじめはほんの10分くらい・・・と思っていたお客さまが次第に乗ってきて、気がついたら1時間といったこともよく起こります。

この楽しい催し、今後も継続して続けてゆくつもりです。次回は11月中旬の「関西文化の日に実施したいと考えていますので、ご興味がある方は美術館からの広報に注意しておいてください。本ブログでもお知らせいたします。
次回はぜひ、これを読んでいる「あなた」がご参加くださいね。