たいけんびじゅつかん「回り灯ろうを作ろう!」が開催されました。

たいけんびじゅつかん「回り灯ろうを作ろう!」が7月28日(土)・29日(日)に開催され、大人と子どもを含め、両日合わせて86人の方が参加されました。

たいけんびじゅつかんとは、月に一回、小中学生と保護者を対象にした展覧会の作品解説や、鑑賞をより深めるためのワークショプを行うイベントです。

今回のたいけんびじゅつかんでは「回り灯ろう(まわりどうろう)」を作りました。



回り灯ろうは、最近では馴染みがなく、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご説明をいたします。
回り灯ろうとは、ちょっと不思議な灯ろうで、かげ絵を灯ろうの中の軸に取り付けると、中の電球の熱で空気が熱くなり上昇気流ができます。その気流が羽を動かし、自然にくるくると回っているように見えます。また、外側にスクリーンを取り付けると、かげ絵がスクリーンに映ります。
江戸時代から親しまれている夏の風物詩です。

制作の前に、企画展「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」をみんなで鑑賞しました。


↑まずは、当館学芸員によるチェブラーシカ展の解説です。今の有名なチェブラーシカができるまでは、色んな人が色んなチェブラーシカをデザインしました。写真はたぬきの様に描かれたチェブラーシカです。

↑たくさんの国で出版されたチェブラーシカの絵本が並びます。


↑劇場版チェブラーシカに見入っている子どもたちです。2010年に日本とロシアと韓国で作られた映画です。



鑑賞後は、親子で一緒に回り灯ろうを作りました。


↑参加者のみなさんには電球や台などの制作キットをお渡ししました。
これらは全て、美術館スタッフで一から制作しました。

普通、回り灯ろうはかげ絵なので、下の写真の左側の様に、黒画用紙を使用します。
ですが、カッターを使ったことがないお子様のために、今回は透明のシートも用意しました。油性ペンで簡単に描くことができます。


↑たいけんびじゅつかんのマスコットキャラクター「かめぼー」のかげ絵です。

↑下絵から回り灯ろうを構想中。すてきな作品になりそうですね。


↑細かい花火をデザインナイフでカット!小学二年生とは思えません。


↑今話題のロンドンオリンピックのイギリスの国旗も!


↑カットしたら、セロハンを貼り付けます。細かい作業ですねー。


↑ペンで思い思いにお絵描き♪にぎやかな作品ですね。


↑絵が描けたら、上部に羽をとりつけます。


↑完成!上手く回るか、ドキドキの瞬間です。


完成した作品の一部をご紹介します♪


↑土曜日は花火を作るお子さんが多かったです。
どの作品とてもキレイに仕上がっていました。



↑きれいな大輪のお花たち。華やかですね。



↑この時期のぴったりのスイカも。とても美味しそう(笑)



↑こちらは、かめが浮き上がっています。青が涼しげでいいですね。



前回のゾートロープに続き、今回も動画を作りました。
一部ですが、ぜひご覧ください!
(※少し画像が荒いです。)





回り灯ろうを見る時は、大人も子どもも同じように目を輝かせて見ていました。
絵が動くといっても、アニメーションのように複雑な動きはありませんが、それでもずっと見続けていられる不思議な魅力が回り灯ろうにはあります。
とても素敵な回り灯ろう、ぜひご家庭で夏の夜に楽しんでくださいね。


次回のたいけんびじゅつかんは8月25日(土)と26日(日)開催予定の「びっくりコラージュボックス!」です。
ジョゼフ・コーネルは写真や骨董品などいろいろな物を箱に入れて、不思議な作品をたくさん作りました。様々な素材を使って、あなたの世界を箱の中に作ってみませんか?


常設展「夏休み子ども美術館『ひらけ!!フシギのたからばこ』」を当館学芸員の解説とともに鑑賞します。
 応募締切は8月13日(月)必着です。
※ 材料費500円が必要です。
このイベントについて詳しくはこちらまで。 皆様のご応募お待ちしております