館長からの年賀状


皆さま、新年明けましておめでとうございます。滋賀近美館長の秋山です。
昨年は、5本開催しました企画展を中心に、多くの方々に当館へ足をお運びいただき、まことにありがとうございました。
私は常々、お客様の目線を大事にしたいという思いから、展覧会をご覧いただいた皆さまにお書きいただいているアンケート用紙の隅々まで、ワクワク、ハラハラしながら目を通しています。「今回の展覧会は、とてもよかったよ」と言っていただくと、ホッと胸をなでおろし、きついお叱りを受けたり、ご提案をいただいたりすると、館のスタッフの間で情報を共有して、できることは少しで改善していこうと取り組んできました。これからもぜひ、ご来館いただいた折、あるいは展覧会をご覧になった折のご感想、ご意見をお寄せください。必ず今後の館の運営に生かしていきますから。
さて、現在、新生美術館のあるべき姿について、熱い議論が展開されていますが、その動きに期待を込めつつ、今年も引き続き皆さまのご期待に沿えるよう、滋賀近美は滋賀近美なりの身の丈に合った、きらりと光る企画展を開催していきたいと考えています。さらに展覧会だけでなく、ワークショップを始めとする様々な楽しくてためになるイベントも企画し、皆さまに愛され、親しまれる美術館を目指しています。あふれる緑の中にあって、ゆっくりと名画・名品を堪能できる当館で、心安らぐ充足の時間をお過ごしいただければと心から念じています。
スタッフ一同、皆さまのご来館を心からお待ち申し上げております。どうか本年も、滋賀近美へのご支援・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
平成25年元旦
滋賀県立近代美術館長 秋山茂樹
(図版:中島来章「白梅金鶏鳥図」)