常設展「近江ゆかりの画人たち」が始まりました
日本画・郷土美術部門の秋の常設展示第2弾「近江ゆかりの画人たち」が、本日10月29日(火)から始まりました。江戸から明治初頭に活躍した、湖国滋賀ゆかりの画人たちの作品を紹介する展示です。なお、展示室2(現代美術部門)の「カオス(渾沌)とコスモス(調和)」は12月15日(日)までそのまま継続展示いたしております。
展示室のほぼ半分を占めるのは、湖国風景画を代表する画題である「近江八景」の展示。江戸末期に活躍した塩川文麟(しおかわ・ぶんりん)、森川曾文(もりかわ・そぶん)、岡本豊彦(おかもと・とよひこ)の3名の画人たちによるパノラマ的な「近江八景図」を比較しながらご覧いただけます。また山元春挙の師としても重要な野村文挙(のむら・ぶんきょ)の近江八景のうち、美術館にほど近い「瀬田夕照」と「石山秋月」の2点も併せてご覧いただけます。
近江八景以外にも、幕末から明治初頭に活躍した近代日本画の先駆者である岸竹堂(きし・ちくどう)や中島来章(なかじま・らいしょう)らによる花鳥画作品を中心に多数展示しています。
江戸中期に与謝蕪村に学び近江蕪村と呼ばれた二人の文人画家。横井金谷(よこい・きんこく)と紀楳亭(き・ばいてい)の作品も見どころ満点です。
併設の小倉遊亀コーナーも示替えが行われました。展示作品は「故郷の人達」「少将滋幹の母 挿絵」「窓辺」「山茶花」「百日草」「観世音菩薩」「家族達」「兄妹」「画人像」「或る御神像」「紅梅白壷」「瓶花」「花三題」の13点です。
古くは近江(おうみ)と呼ばれた、湖国滋賀を代表する画人たちの名品を一堂に会した本展示、芸術の秋に合わせてぜひご観覧ください。
■常設展示「近江ゆかりの画人たち」 10月29日(火)─12月15日(日)
「カオス(渾沌)とコスモス(調和)」 9月3日(火)─12月15日(日)
観覧料(共通):一般 450円(360円))、高大生 250円(200円)、小中生 無料 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。