たいけんびじゅつかん「大津絵キャラに大変身」を開催しました。
たいけんびじゅつかん「大津絵キャラに大変身−かぶり物をつくって撮影会をしよう−」を11月9日(土)に開催し、大人と子ども合わせて11人の方にご参加いただきました。
11月のたいけんびじゅつかんは、成安造形大学講師である宇野君平さんをお招きし、現在開催中の企画展「柳宗悦展-暮らしへの眼差し-」の関連ワークショップを開催しました。
柳宗悦が「美術というよりも、むしろ工藝」とよんで高く評価した、滋賀県ゆかりの「大津絵」をテーマにかぶり物をつくり、撮影会を行いました。
↑成安造形大学講師の宇野さん
↑成安造形大学の職員と学生のみなさんも来てくれました。
↑成安造形大学の加藤さんによる大津絵のお話からはじまりました。
「大津絵」とは、江戸時代のはじめ頃から描かれた大津の名産品で、「鬼の念仏」や「藤娘」など豊富なキャラクターたちが登場します。個性豊かで魅力的なキャラクターたちは当時とても人気があり、今で言う「ゆるキャラ」のような身近な存在だったそうです。
大津絵のことを学んだら、次は登場人物のかぶり物づくり!
かぶり物は、宇野さんが制作した張り子を土台に、紙粘土を貼り付けて形作りをし、上から色を塗って完成させます。
↑風船を使って、新聞紙とのりで作った張り子の説明をする宇野さん
かぶり物は「柳宗悦展」で現在展示されている大津絵のうち、「鬼」「藤娘」「若衆」の3つのキャラクターの中から選びます。
顔が描けたら、様々な色の紙粘土で目や鼻や口や角を作っていきます。
↑どんどん立体的な顔になってきました。
↑おうちの人に手伝ってもらい、立派な角ができました。
↑難しいところは先生も協力してくれました。
↑形ができあがったら乾燥させ、自分の頭の大きさに合うように張り子をはさみでカット。
↑少しずつ調整しながら自分に合うサイズを目指します。入るかなー?
↑入ったー!!ぴったりですね。
↑これだけでも十分おもしろいですね!
最後は色塗りです。
↑赤い紙粘土の上から鬼の頭を黒く塗っています。
↑鬼の一般的なイメージの赤い顔ではなく、黒い顔!迫力満点です。
絵の具が塗り終わった人から順に撮影会をしました。
登場するキャラクターの衣装や小道具は、成安造形大学ファッション科の学生さんにつくっていただきました。
↑左は「藤娘」、右は「鬼の念仏」です。まるで大津絵から飛び出したよう!
↑藤娘の衣装を着せてもらって、できたのは・・・
↑なんと鬼の顔に藤娘の衣装!オリジナルの大津絵ができました!
↑「若衆」に鬼の顔!ポーズが決まっています。
↑こちらは「鬼の念仏」通りの鬼です。完全に「大津絵」になりきっていますね。
↑こちらも「大津絵」を忠実に再現した「若衆」です。表情がユニークですね。
撮影会が終了した後は、展示室で本物の大津絵とご対面です。
↑当館学芸課長による大津絵の解説です。
↑大津絵の「若衆」です。
大津絵になった後に観た本物の大津絵は、子ども達の目に親しみのあるキャラクターとして映ったのではないでしょうか。
かぶり物をかぶっていないバージョンもプリントしてお渡ししました♪
ぜひ、おうちで飾ってくださいね!
今年のたいけんびじゅつかんは通常ですと11月終了になりますが、今年の12月は「たいけんびじゅつかんミニ」を開催いたします。
「たいけんびじゅつかんミニ」モールでつくるクリスマスツリー&チラシでつくるぽちぶくろ
昨年好評だった「モールでつくるクリスマスツリー」がパワーアップ!
今年は開催日数が増え、ぽち袋をつくるワークショップも加わります。
モールでできた、手のひらサイズの「クリスマスツリー」と展覧会のチラシでつくれちゃうかわいい「ポチ袋」を作ってみませんか?かんたんにつくれるのでどなたでも参加いただけます。
(所要時間:約15分〜30分程度)
日時:2013年12月7日(土)・8日(日)
午前の部 10時〜12時 / 午後の部 13時〜15時
(※材料がなくなり次第終了)
場所:県立近代美術館エントランスロビー
対象:どなたでもOK ◎予約不要
材料費:無料
◎近美オリジナル「かめツリー」も作れるよ!
※かめツリーは限定40名です。(各部先着10名)