5月20日から新しい常設展「風景の表現」が始まります

現在開催中の《にほんが・郷土美術部門》の常設展示『山元春挙と早苗会』は今週末、5月18日(日)をもって終了いたします。5月20日(火)からは新たな展示『風景の表現』が始まります。


展示室1『風景の表現』 5月20日(火)−6月29日(日)
常設展示室1(日本画・郷土美術部門)では院展を中心とした近代日本画作品や、郷土滋賀県ゆかりの作品を展示しています。この初夏の展示は「風景の表現」と題し、四季おりおりの美しい風景を描いた日本画作品の数々をご紹介いたします。
主な展示作品としては、大津市の出身で明治から昭和初期にかけての京都画壇を、竹内栖鳳(たけうち・せいほう)とともに支えた巨匠、山元春挙(やまもと・しゅんきょ)の「しぐれ来る瀞峡」「高嶽攀登之図」「上高地スケッチ」等、春挙の師でもあった幕末の円山四条派の画家・野村文挙(のむら・ぶんきょ)の「芳野春暁図」「近江八景のうち 矢橋帰帆」「同 唐崎夜雨」、幕末の彦根に生まれ近代京都画壇の基礎を築いた岸竹堂(きし・ちくどう)の「保津峡図」、大正期の日本美術院を代表する画家のひとり小茂田青樹(おもだ・せいじゅ)の「出雲嵩山冬景図」、南画の影響が強い独特の風景画で人気の高い池田遥邨の初期の作品「近江八景図」、滋賀県長浜市出身で単純化されたフォルムでスケールの大きな風景を描き続けた沢宏靱(さわ・こうじん)の「古里の山」などがあります。展示点数は全部で17点です。

山元春挙「しぐれ来る瀞峡」

▲小茂田青樹「出雲嵩山冬景図」

▲沢宏靱「古里の山」


なお併設の小倉遊亀コーナーも併せて展示替えとなります。展示作品は、「首夏」「少将滋幹の母 挿画」「窓辺」「山茶花」「アネモネ」「葡萄」「少女」「聴く」「青巒」「或る御神像」「花三題」「半夏生」「白桃」の、計13点です。


常設展示『風景の表現』5月20日(火)−6月29日(日)
観覧料(共通):一般500円(400円))、高大生 300円(240円)、小中生 無料 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※現代美術部門の常設展示『立体とオブジェ』(4月1日(火)−6月29日(日)開催)も、同時にご覧いただけます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。