夏休み子ども美術館、今年のテーマは「くふう☆ひらめき♡アイデアル」


もうすぐ夏休み。県立近代美術館では毎年夏に、子どもたちや初心者を対象とした美術入門編の展示『夏休み子ども美術館』を開催しています。7月1日(火)から始まる今年の夏休み子ども美術館は、アーティストの創意工夫や、今までになかった斬新な表現などをテーマに開催します。伝統的な技法であってもあまり知られていないびっくりな表現なども取り上げています。
展示作品のひとつひとつには、それぞれ趣向を凝らしたクイズが設けられています。ただ作品を漫然と眺めるだけでなく、知的好奇心を刺激されながら様々な方向から作品を観賞することで、知らず知らずのうちに作品を観る目が育ってゆきます。
展示作品数は、現代美術部門27点、日本画・郷土美術部門21点。および併設の小倉遊亀コーナー(14点)と工芸展示コーナー(3点)を含めて、総展示点数は計65点となっています。作品展示の他に、カードで遊べるプレイコーナーも用意しています。また会期中、展示に関連したワークショップイベントなどを多数開催いたします。詳細は追ってお知らせいたします。


ここでは展示作品のさわりをご紹介いたします。

▲川端健生(かわばた・たけお)「阿弥陀堂」 どこかで 見たような ふしぎな おてら。ひょっとしたら、10えんだまの あの おてらかも ・・・?

高松次郎(たかまつ・じろう)「影(母子)」 ほんものを かかずに、その かげ だけを かいた さくひん。まぼろしを みているようで なんだか ぶきみ。

▲前田直衛(まえだ・なおえ)「京の宿」 きょうは なんがつの なんにち? いまはなんじごろ? それがわかるしかけが、このえにはあるよ。

ジョージ・シーガル「コーヒーを注ぐウェイトレス」 たいくつで ぬけがらのようになった にんげんを、にんげんの ぬけがらを ほんとに つくって あらわしたよ。

▲冨田溪仙(とみた・けいせん)「風神雷神」 かぜの かみさまと かみなりさま。ちがいを だすために、いろいろ せいはんたいに してみたよ。

▲白髪一雄(しらが・かずお)「地猛星神火将(ちもうせい・しんかしょう)」 せんせいが、だれもしたことがない ほうほうで えを かけと いったから、あしを ふでにして かいてみたよ。



そして、今回も楽しいキャラクターが展覧会の案内をしてくれます。「はてなの森」の動物たちをひと足早くご紹介。


■常設展示「夏休み子ども美術館:くふう☆ひらめき♡アイデアル 7月1日(火)−8月31日(日)
休館日:毎週月曜日 ただし7月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)休館
観覧料(共通):一般 500円(400円))、高大生 300円(240円)、小中生 無料 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。