「生命(いのち)の徴(しるし)」展、いよいよ23日(月)限り!


好評開催中の企画展『生命(いのち)の徴(しるし)─滋賀と「アール・ブリュット」』の会期も、きたる11月23日(月・祝)限りとなりました。まだご覧になっていない方はお急ぎ下さい。
アール・ブリュット(生(き)の芸術)」とは、知的・精神障害者などを含む、正規の美術教育を受けていない人々による、人間の生の根源にねざす創造の衝動から生まれてきた芸術を意味しています。当館は2019年に、アール・ブリュットを新たなコレクションの核に加えた【新生美術館】として生まれ変わる予定ですが、新しい美術館の誕生に向けたステイトメントを示す展覧会として開催するのが本展です。
本展では、近江学園(大津市)など滋賀県福祉施設における、ユニークな造形活動の歴史を概観しながら、その先進的な取り組みがどのように継承され、展開してきたのかをご覧いただけます。滋賀県福祉施設で行われた造形活動の出発点や、歴史の分岐点に登場した様々な作品をご覧いただけるとともに、澤田真一や伊藤喜彦など滋賀県を代表する作家をはじめ、県外・国外の作家もボーダレスに展示いたします。表現という可能性を知り、それによって広がった作り手たちの世界。本展は、彼らの生命(いのち)の徴(しるし)である数々の作品とその魅力に出会う、素晴らしい機会となることでしょう。
平成27年文化庁戦略的芸術文化創造推進事業

▲澤田真一《無題》2012年 作家蔵

▲伊藤喜彦《鬼の顔》2004年 信楽青年寮蔵

▲大路裕也《タツノオトシゴ》2013年 やまなみ工房蔵


■企画展『生命の徴 ─滋賀と「アール・ブリュット」』■■会期:2015年11月23日(月・祝)まで
■観覧料:一般 1000円(800円)・高大生 650円(500円)・小中生 450円(350円)
    ※( )内は、前売りおよび20名以上の団体料金
■主催:文化庁滋賀県立近代美術館
■後援:滋賀県教育委員会NHK大津放送局、BBCびわ湖放送
■協力:落穂寮、湖北まこも、滋賀県立近江学園、滋賀県信楽学園、信楽青年寮、社会福祉法人なかよし福祉会、社会福祉法人びわこ学園、障害者支援施設もみじ・あざみ、すずかけ絵画クラブ、特定非営利活動法人はれたりくもったり、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(社会福祉法人グロー(GLOW))、みずのき美術館、やまなみ工房
■協賛:おごと温泉 びわ湖花街道


■出展作家:伊藤喜彦、小笹逸男、小川滋、鎌江一美、菊池一恵、小林祥晃坂上チユキ、澤田真一、高嶺格田島征三、谷口ちよ子、西川智之、戸次公明、吉川敏明、村田清司、八木一夫、アドルフ・ヴェルフリ、マッジ・ギル 他
■ 展覧会の見どころ:
滋賀県福祉施設で行われた造形活動の出発点にあたる作品の数々をご覧いただけます。
・歴史の分岐点に登場した様々な作品をご覧いただけます。
・澤田真一や伊藤喜彦など滋賀県を代表する作家をはじめ、県外・国外の作家もボーダレスに出展しています。