滋賀県立近代美術館 平成28(2016)年度の企画展予定


ビアズリーと日本(仮称)
 2月6日(土) − 3月27日(日)
1890年代、イラスト界に旋風を巻き起こした鬼才がオーブリー・ビアズリー(1872-98)です。その独創的なスタイルのルーツは浮世絵などの日本美術にあり、その妖しい魔力の世界は日英の芸術家やデザイナーたちの個性あふれる作品へと繋がりました。本展はビアズリーを軸に、日英のアートの親密な関係を探ります。
写真:オーブリー・ビアズリーサロメ』(O.ワイルド著)より「孔雀の裳裾」


滋賀県造形集団40周年記念BIWAKO大賞展
 4月2日(土) − 4月17日(日)
創作発表のかたわら湖国滋賀の文化振興のため多様な活動を展開してきた芸術家集団「滋賀県造形集団」が、40周年を記念して若手アーティストの育成のために行なうコンクール形式の公募展「BIWAKO大賞展」の、入選・入賞作品(平面・立体)を展示公開いたします。



■時と風景─未来をつなぐコレクション─
 4月23日(土)−6月26日(日)
当館の所蔵品から現代美術を中心に名品を選りすぐって紹介するコレクション展です。「時」と「風景」をキーワードにバラエティ豊かな作品を展示します。
写真:宮島達男「133651Region」1991年



■生誕130年 バーナード・リーチ
 7月9日(土)−9月25日(日)
20世紀英国を代表する工芸家バーナード・リーチ(1887〜1979)の最初期から晩年までの陶磁器について、日本民藝館の所蔵品を中心に、エッチング・素描・木工の優品約180点を一堂に展示します。民藝運動の提唱者、柳宗悦との交流が伺える初公開の往復書簡も併せ、リーチの芸術活動について幅広く紹介します。
写真:バーナード・リーチ「楽焼駆兎文皿」千葉・我孫子 1919年 日本民藝館



■つながる美・引き継ぐ心(仮称)
 10月8日(土)−11月23日(水)
現在休館中の滋賀県琵琶湖文化館が守り伝えてきた、国宝・重要文化財を含む貴重な仏教美術品等を中心に約85点を一堂に展示します。新たな美術館に受け継がれる滋賀の仏教美術を新生美術館の開館に先立って公開するとともに、滋賀の千年の美に思いをはせましょう。
写真:県立琵琶湖文化館外観(休館中)


■第70回 滋賀県美術展覧会
 12月6日(火)−12月18日(日)
滋賀県芸術祭の一環として、第70回「県展」を開催します。平面・立体部門と工芸・書道部門の2期に分けて展示します。


※施設点検のため冬期休館 12月19日(月)−2月3日(金) 



■ウォルター・クレインと19世紀の挿絵本(仮称)
 2月4日(土)−3月26日(日)
19世紀後半のイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた画家ウォルター・クレイン(1845-1915)の芸術をまとめて紹介する、日本初の展覧会です。絵本・挿絵本を中心にその多彩な活動を紹介すると同時に、ともに絵本の黄金時代を築いたグリーナウェイコールデコットの作品も併せて紹介します。
写真:ウォルター・クレイン「美女と野獣」挿絵 1874年 町田市立国際版画美術館蔵