たいけんびじゅつかん「1年間がんばった自分をお祝い!ロゼットをつくろう」を開催しました

たいけんびじゅつかん「1年間がんばった自分をお祝い!ロゼットをつくろう」を3月19日(土)と20日(日)に開催し、大人と子ども合わせて19日は15人の方、20日は29人の方に参加していただきました。
一年をふりかえり、4月に向け新たなスタートを踏み出す前の3月という時期に、今までがんばった自分をお祝いするためのロゼットをみんなで作ります。


「ロゼット」は、リボンを使用したお花のようなかわいいアクセサリーとして若い女性を中心に人気を集めていますが、元々ヨーロッパでは勲章として使われてきました。例えば犬の品評会などで、優秀と認められたものに対して、与えられるものがロゼットです。ロゼットを集めて家中に飾ることは、名誉あることだそうです。
今回のたいけんびじゅつかんは、常設展「コラージュの世界」の関連ワークショップで、参加者のみなさまには、ロゼットとコラージュを組み合わせた、新たな作品作りに挑戦してもらいました。

初めは担当学芸員より、展覧会のギャラリーツアーを行いました。


ロバート・ラウシェンバーグ《カードバード・ドア》
ドアを作品にしてしまった立体的なコラージュにみんな驚き。


パブロ・ピカソ「パピエ・コレ1910-1914」(10点組)
みんなも知っているピカソがコラージュを世界で初めて作品化しました。

ギャラリーツアーの後はいよいよワークショップです。

講師は、ロゼットのつくり方の本を出版されている作家の大野紅(くれな)さんです。

ロゼットは通常、針と糸を使って制作しますが、小学生低学年のお子さんからはじめられるように、針と糸を使わずにできる作り方を大野さんが考案してくれました。


↑まずはリボン選びから。複数あってみんな迷っています。


↑両面テープのついた円い厚紙に、リボンを折り曲げながらひだをつくって貼り付けていきます。


↑ひだを作るのは難しいところですが、みなさん上手にできていました。


↑大人より子どもの方が早くできていたのが印象的でした。


↑外側ができたら、内側に細いリボンをつけていきます。


↑二重にも三重にも重ねることができます。


↑ロゼットの円い部分ができたら、今度は下のテールと呼ばれる部分を作ります。


↑下の部分の選んだ色で印象が大きく変わります。


↑ロゼット本体ができたら、自由に飾り付け!個性が光ります。


↑小さなこけしが並んでいるかわいい作品ですね。


↑自分で描いたオリジナルキャラクターのイラストをコラージュ!ちなみに紙はラミネートしています。


↑優しい色合いの親子の作品です。漫画の切抜きを貼付けるのもユニークですね。


↑こちらはお父さんの作品。ひまわりをロゼットで忠実に再現できていますね。


↑最後は、参加者全員のロゼットを並べました。どれもキラキラ輝いた作品になっています。

限られた色数のリボンを組み合わせ次第で、デザインが無限にも広がるロゼット作りは、とても刺激的でした。講師の大野さんも、みんなの作品を見て、いかに自分自身が普段凝り固まって考えているかよくわかるとおっしゃっていました。

自分で自分自身を讃える「おめでとう!」の気持ちが詰まった今回のロゼット作りのワークショップ、いかがでしたでしょうか。もちろん、人に作ってもあげてもきっと喜ばれるので、またおうちでも作ってみてくださいね。

2015年度のたいけんびじゅつかんもこれを持ちまして終了です。2016年度もたいけんびじゅつかんは楽しいワークショップを開催していきますので、またご参加くださいね!ありがとうございました!!