アートゲームについて その1

4月11日に開催したイベント「おしゃべり美術館」では、アートゲームというプログラムを実施しました。

アートゲームは。1980年代のアメリカで生まれた美術教育のプログラムです。美術作品の複製図版(絵はがき大のものや、ポスターサイズのものなど、いろいろなサイズを使います)を用いて、楽しく遊びながら作品の鑑賞の仕方を学習できるというものです。当美術館では1996年から紹介と普及に努めています。
複製図版を用意し、ルールさえ覚えれば、いつでも、どこでも、誰でも簡単に行える、お手軽なイベントです。このブログでも少しずつ、アートゲームのルールをご紹介してゆきたいと思います。


最初に紹介するのは、アートゲームの中でも最も基本となる『絵合わせゲーム』。絵はがき大のカードを用いる、トランプの七ならべのようなルールのゲームです。場の中央に、ランダムに引いたカードを1枚だけ表を向けて置き、各プレイヤーは5枚から7枚のカードを持って、場に出ているカードの隣に1枚ずつ順に並べてゆきます。
ただしカードを出す時、隣のカードとの間に、何でも良いから《共通点》がなければ並べることができません。また、誰かが既に使った《共通点》は、同じゲームの中では二度と使うことができません。カードを斜めに並べるのも厳禁です。