アートゲームについて その3

この間からご紹介を続けているアートゲーム。前回は《絵合わせゲーム》の「七並べバージョン」と「神経衰弱バージョン」をご紹介いたしました。どちらも、4から8人の参加者を必要とするゲームでした。

では、もしも2人しかいない時はどうすればいいでしょうか。心配ご無用。《絵合わせゲーム》は、たった2人でも実施できます。トランプのスピード(フラッシュ)に似たルールなので、「スピードバージョン」もしくは「対戦バージョン」と呼ばれているのがそれです。


手札を10枚ずつ持った二人のプレイヤーが向かい合って座り、「せーの!」の合図で、同時に1枚ずつ場に出してゆきます。場に出された2枚のカードをよく見て、共通点を早く見つけたプレイヤーが挙手して「どこが似ているか」を答えます。相手が納得すれば、その2枚のカードは挙手したプレイヤーのものになります。
こうやって手札を順に出してゆき、手札が尽きた時にカードをより多く獲得していたプレイヤーが勝利します。

このルールは、プレイヤー同士の年齢が近くないと難しいという欠点もありますが、「七並べバージョン」や「神経衰弱バージョン」よりもカードバトル的な要素が強いので、プレイヤーがより熱中できるという長所もあります。作品カードが手元にあれば、ぜひ試してみて下さい。