春の美術館講座「世界のアート・アニメーション」受講者募集中
『美術館講座』は毎年春と秋の2回、美術の歴史や作品の見方、制作技法などについて、一般の方々を対象にわかりやすく解説している教養講座です。
第49回目を迎える平成22(2010)年春の講座は、ただいま企画展を開催中の絵本の魔術師ドゥシャン・カーライが、絵本だけでなく切り紙アニメーションの制作にも熱心に取り組んでいたことにちなんで、《世界のアート・アニメーション》と題し、東欧やカナダの作家を中心にした、芸術性の高いアニメーションの世界を紹介いたします。参加は申込制。ぜひお申込み下さい。
■実施日:2010年6月13日(日) 10時半 − 3時(予定)
■内 容:
午前10時半〜12時 第1講『アート・アニメーションの始まり』
午後1時半〜3時 第2講『各国のアート・アニメーション』
■取り上げる予定の主な国とアニメーション作家
・ チェコ、スロバキア(人形劇や、ラテルナマジカと呼ばれる幻灯劇の伝統を元に発達)
イジィ・トルンカ、ヤン・シュヴァンクマイエル、ブジェティスラフ・ポヤル 等
・ カナダ(カナダ国立映画制作庁(NFB)を中心に世界中から作家が集まって制作)
ノーマン・マクラレン、コ・ホードマン、イシュ・パテル 等
・ ロシア(旧ソ連政権下に政府の庇護を受け、短編から長編まで数々の名作を輩出)
ユーリ・ノルシュテイン、ロマン・カチャーノフ 等
・ 日本(映画・TV用に数々の商業アニメを送り出す一方で、芸術的なアニメの系譜も盛ん)
加藤久仁生(第81回アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作「つみきのいえ」) 等
■講 師:田平 麻子(当館主任学芸員)
■受講料:無料
■会 場:滋賀県立近代美術館 2階教養室
■定 員:40名
(写真:ドゥシャン・カーライ『愛の伝説』原画 (C) Dušan Kállay)