アートゲームについて その4

前回からちょっと間が開いてしまいましたが、当館が実施しているさまざまなワークショップの中から、《いつでも・どこでも・誰でも》実施できるユニークなワークショップ「アートゲーム」を紹介するシリーズの第4回です。

今回紹介するアートゲームは『ジェスチャーゲーム』。未就学の幼児や、小学2、3年生くらいまでの子どもたちが団体で実施すると、とても盛り上がるゲームです。

ゲームと言ってもルールは簡単。絵はがき大の作品カードを裏を向けたまま山札にして積み、プレイヤーが順番に山札のカードを一枚ずつめくって、現れたカードの登場人物のポーズをジェスチャーで真似るだけです。うまく真似っこできたら、他のプレイヤーは拍手してあげましょう。
山札に積むカードにはあらかじめ、人物画、それもポーズがはっきりしたもののみをセレクトしておくとよいでしょう。

名画の中にはムンク「叫び」東洲斎写楽の「奴江戸兵衛」など、ユニークなポーズの楽しい作品がいっぱいあります。そのポーズを真似ようとすることで、作品の細部に注目する態度が育ちます。また興福寺の「阿修羅像」など、一人では真似するのが難しい作品なら数名で協力して真似っこしてみましょう。人間ではなく、動物を真似してみても面白いかも知れませんね。