「襖と屏風」展 関連企画『よし笛コンサート』のお知らせ


琵琶湖の自然環境を考える活動の中から生まれた楽器、よし笛。その音色は葦原にそよぐ風がイメージでき、素朴で自然で飾らないサラサラとした感触を醸し出します。
きたる3月26日(土)、滋賀県立近代美術館友の会協賛事業として、大津市でご活躍中の“琵琶湖よし笛サークル かいつぶり”の皆さんをお招きして『よし笛コンサート』を開催いたします。その優しくしなやかな演奏をお楽しみください。

■演奏者『琵琶湖よし笛サークル かいつぶり』からのメッセージ
「よし笛はイネ科の多年草植物「葦(ヨシ)」を材料にした手作りの楽器です。よし笛の穴は7つあり、マウスピース(竹、7cm)の三日月の吹き込み口から息を吹き込むと三画窓(音源−リード)から音が出ます。1オクターブ半以上13音階の音が出せます。」
「現在、我々が使っているよし笛は、琵琶湖周辺のヨシ群生地のひとつ近江八幡西ノ湖産のヨシを材料にして作られた「琵琶湖よし笛」と呼ばれるものです。ヨシは自然環境を守るために役立っています。正に、自然環境にふさわしい地元産の材料を使った手作りの楽器であることから民俗楽器とも言われています。吹けば素朴で、やさしい音色が聞かれ、サラサラとヨシ原をなでる風の音や、さざ波の音がイメージ出来ます。」
「この度は、企画展のテーマである『襖と屏風ー暮らしを彩る大画面の美−』に関連して、展示作品の壮大な画面と琵琶湖の雄大な風景を想定して、スケールの大きな曲を中心に、春の曲やクラシック等、色々趣向を考えた演奏をいたします。よし笛の音色をゆったりとリラックス気分でお楽しみいただければ幸いです。」

■日時:平成23年 3月26日(土) 14時−15時
■会場 滋賀県立近代美術館 講堂
■協賛 滋賀県立近代美術館友の会
■出演 琵琶湖よし笛サークル かいつぶり
■演奏曲目 協奏曲集《四季》より「春」(第1楽章) さくらさくら テネシーワルツ 等
■入場無料。どなたでもご参加いただけます。事前申し込みは不要です。
■演奏者自己紹介
琵琶湖よし笛サークル かいつぶり
今から5年前の平成18年10月「しが社会保険センター」の初級教室からスタートしました。当初、楽譜も読めない者や、よし笛を初めて手にする者等、いわば初心者がほとんどで、以前どこかで耳にしたよし笛の音色が忘れられず、いつか自分で「琵琶湖周航の歌」を吹いてみたいとの強い思いで集った仲間達でした。その時から、日本よし笛協会の講師である仲川瑞枝先生の心暖まる熱心なご指導により練習を重ねて参りました。程なく、他楽器での演奏経験のある者も加わって来て、さらにスキルアップにつながり、また演奏機会もだんだん増えて来ました。今日まで、老人ホーム・養護施設・学校・病院・ホテル・琵琶湖船上・野外イベント等、多方面に渡って活動しています。
サークル名“かいつぶり”は、かいつぶりが県の鳥として一般に親しまれており、一年中琵琶湖で生息し、ヨシ原で浮巣を作り、子育てに励む姿から感じられるぬくもりを演奏に生かしたいとの想いから決めたものです。

■コンサートのお問い合わせ
滋賀県立近代美術館 Tel.077-543-2111