「襖と屏風」展、いよいよ今週末限り


2月19日から好評のうちに開催しておりました「襖と屏風−暮らしを彩る大画面の美−」展も、いよいよ今週末、4月10日(日)限りとなります。既に入場者数は4千人を突破し、地味なはずの館蔵品展としては異例のヒットを記録しています。大画面の作品ばかりが並ぶ迫力ある展示のおかげでしょうか、それとも、襖と屏風という日本古来の、けれども現代人には馴染みの薄くなった独特の絵画形式を大きくフィーチャーしているという点が、ファンの心の琴線に触れたのでしょうか。いずれにしても嬉しい限りです。

さて本展示、これまでにも本ブログで見どころを色々とご紹介して参りましたが、やはり大画面の魅力は実際に目の前で体験してもらわないと十分に伝えることができません。またジグザグに折り曲げて展示することを前提にして画家が画面の構成を行っているという屏風絵の特徴は、パソコンのディスプレイでも、画集の印刷でも、十分に説明することができません。やはり実際に作品を目の前にして、体験してもらわないと実感できないポイントなのです。
会期終了まで一週間を切りましたが、まだご観覧になっておられない美術ファンの皆さま、この機会にぜひ滋賀県立近代美術館の企画展示室に足をお運びいただきますよう、お願い申し上げます。


『襖と屏風−暮らしを彩る大画面の美−』
◆会 期:2011年 4月10日(日)まで
◆観覧料:一般 750円(550円) 高大生 500円(400円) 小中生 300円(250円)) ( )内は前売および20名以上の団体料金
◆出品予定作品:江戸時代から昭和期までの、襖、屏風装による日本画作品約25件

★毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。