「ハービー先生の親子カメラ教室」が開催されました。

たいけんびじゅつかん「ハービー先生の親子カメラ教室」を3月24日(日)に開催し、大人と子ども合わせて42人の方が参加されました。


今回のたいけんびじゅつかん「ハービー先生の親子カメラ教室」は、3月31日(日)まで開催中の企画展「ハービー・山口写真展 HIKARICAL SCAPE 雲の上はいつも青空」ハービー・山口さんに写真の撮り方を教えてもらいながら親子がお互いを撮影し合うという内容です。ハービー・山口さんの作品は、優しい眼差しで温かく人を撮影し、観る人に希望を与えます。そんなハービー・山口さんに撮影のコツを教えてもらいながら、普段では撮ることのできないような芸術的な家族の写真を撮りました。


ハービー・山口さんに直接教えてもらえる貴重な機会とだけあって、定員15家族の枠に78家族もの応募がありました。(また、たいけんびじゅつかんでは、展覧会の名前になっている有名アーティストを講師に迎えることは初の試みでした。)応募された方の地域も滋賀から遠く離れた愛知、福井、岐阜、三重、そして東京からも応募がありました。ハービー・山口さんの人気の高さを物語っています。

今回は最初に、「ハービー・山口写真展」を当館学芸員の解説を聴きながら参加者全員で鑑賞しました。



展覧会鑑賞後は、カメラ教室の始まりです。

まずは、今回ワークショップで使用するカメラ(EOS Kiss)を貸してくださったキヤノンマーケティングジャパン株式会社の松岡さんから、カメラの機能や使い方の説明がありました。


子どもたちの中には、初めて本格的なカメラを目の当たりにして、目や輝かせている子もいました。中には緊張しながら構える子もいましたが、みんな次第にカメラマン顔負けの顔付きに。


↑カメラを構えるお子さんを見てお母さんお父さんも嬉しそうです。



↑早く撮影したくて仕方がないといった様子の子どもたち。

待ちに待ったハービー先生のご登場!


ハービー・山口さんを初めて見た子どもたちも、冗談を交えながら優しく語りかけるハービー先生のお話にすっかり聞き入っていました。
ハービー・山口さんは、温かい写真を撮る方法を、「今日が人生で一番若い。1秒後にはみんな1秒歳をとる。今一番持てる若い時を、素敵に愛情を持って記録していこう。」とおっしゃっていました。

いよいよ撮影開始です。はじめに美術館のエントランスで撮影しました。
最初にハービー先生が撮影し、それを参加者の方々に見せてイメージを伝えます。ハービー先生の撮り方を参考に、参加者の方々は写真を撮っていきました。


↑美術館の床の模様や光の反射を使う方法を指導する先生。


↑ガラス越しに撮影することは普通思いもつきませんが、先生はあえて利用します。


↑先生が実際に参加者を撮影。お母さんもお子さんも大喜びです。

次は場所を移動し、美術館の中庭や屋外展示場で撮影します。


↑天気にも恵まれ、気持ち良さそうに芝生へ寝転がっています。


↑ハービー先生も全ての家族を本格的に撮影しました。


↑ドナルド・ジャッド「無題」の作品を利用して撮影するのは美術館ならでは。


↑先生も体を張って撮影のコツを伝授!なわとびをする子どもを撮影しています。


↑ハービー先生とお父さんの二人でお子さんを撮影。ほほえましい光景です。

最後の撮影場所は美術館の外の「彫刻の路」です。


↑子どもたちにも熱心に指導するハービー先生。みんなの表情も真剣です。


↑美術館すぐ近くの山でも撮影。ハービー先生に撮影されるみなさんもステキな笑顔。

一時間ほどの撮影を経た後、参加者の方々には、撮影してきた写真のなかで、一番良く撮れたと思う一枚を選んでいただき、キヤノンのプリンタ(PIXUS)で印刷していただきました。


↑1家族につき1枚A4サイズでプリントしました。


↑かっこよく撮影してもらえたかな?


↑印刷した人から順に写真を並べました。
印刷が終わった後はハービー先生の講評です。


↑先生が一枚一枚丁寧にわかりやすく講評してくれました。


↑力作揃いで先生もびっくりされたご様子。


↑ハービー先生「大自然の中の元気な男の子というシチュエーションがよく、状況描写が上手い。カメラ目線ではないのもセンスがいい。」


↑ハービー先生「家族の絆が出ている。お父さんとお母さんと写真を撮ってる子ども自身の喜びが見える。すばらしい家族写真。」


↑ハービー先生「普通はアップで子どもを撮りがちだけど、ギャラリーの作品も入れるという発想が素晴らしい。一等賞をあげたい。」


↑ハービー先生「子どものカメラを意識していない自然な表情を上手くとらえている。シャッターチャンスが素晴らしい。」

先生の指導と、親子の愛情がすばらしい芸術写真に実を結びました。観ている人も温かな気持ちになる作品の数々です。

講評後は、カメラ教室の修了式が行われました。
生徒である参加されたご家族には修了証書と、先生のサイン入りアルバム(今回のワークショップだけの特製!)が手渡されました。




↑先生が1つ1つアルバムにサインを入れてくれました。


↑さらに!先生が撮影した家族の写真もサインを入れてのプレゼントです!豪華!

これには、みなさん大感激!ハービー先生はワークショップ自体されることも少ないそうなので、今回参加された方は本当に幸運な方々です。参加されたご家族にとって一生忘れられない思い出になったことだと思います。また、ハービー先生に撮影してもらった人は、出世する確率が高いそうです。この中から将来プロの写真家や有名人が誕生するかもしれませんね。

ワークショップ終了後も、笑顔でサインに先生は応じてくれました。写真だけでなく、ワークショップも先生の温かな雰囲気いっぱいでした。幸福な空気に包まれたまま、今回のワークショップは終了しました。


次回のたいけんびじゅつかんは4月21日(日)開催予定の「さくらで染める」です。
志村ふくみさんは自然の植物から液体(染料)をつくって染色をしました。
さくらからはどんな色ができるかな?みんなで染料をつくって布を染めてみよう。

企画展「装いとしつらえの四季−志村ふくみの染織と日本画・工芸名品展」を当館学芸員の解説とともに鑑賞します。
応募締切は4月8日(月)必着です。
※ 材料費600円が必要です。
このイベントについて詳しくはこちらまで。 皆様のご応募お待ちしております