「夏休み子ども美術館」が始まりました


当館恒例の夏の常設展示「夏休み子ども美術館」、今年も本日よりオープンいたしました。今年はユニークなテーマを設定した数点の作品による『小展示』が6つ集まった、ミニミニ展覧会の6本立て詰め合わせの構成で、9月1日(日)まで開催いたします。


現代美術部門の展示室では、フェイク(偽物)をテーマに現代の作品を集めた《びっくり!にせものアート》、生き物を思わせるイメージの絵画や立体作品を集めた《アートなふしぎ せいめいたい》、色とりどりの日本の現代絵画を集めた《カラフル★ワールド》の3つのミニ展示を見ることができます。ところ狭しと並べられた作品群は、いかにも現代美術といった趣きの、常識を超えたユニークな作品ばかりです。

▲『びっくり!にせものアート』

▲『アートなふしぎ せいめいたい』

▲『カラフル★ワールド』


日本画・郷土美術部門の展示室で、不気味な洋画ばかりを集めた《こわい え》、縁起のいい吉祥画やありがたい仏画などを集めた《みたい♥めでたい♥ありがたい》、絵の中に入り込んで画面の中を旅することができるような屏風絵ばかりを集めた《えの なかを たびしよう》の3つのミニ展示をご紹介。コーナーごとにガラリと雰囲気が変わるのが面白いですよ。

▲『こわい え』

▲『みたい♥めでたい♥ありがたい』

▲『えの なかを たびしよう』


なお展示中の全作品には、一作品ごとに必ず鑑賞の手引きキャプションが用意されており、展覧会のイメージキャラである滋賀近美一座の動物たちが、おしゃべりしながら作品鑑賞の手助けをしてくれます。下働きのネコたち「ニャーニャーズ」や気球に乗った象の「パオ太郎」が発する素朴な疑問に、シルクハットをかぶった白ネコの「座長」が答え、ご意見番のふくろう「ホッホさん」が豆知識を披露するというかたちになっています。もちろん、作品をより深く鑑賞していただくためのクイズも用意しています。

そして会場入口では、書き込みながら作品を見て回ることでより一層展示が楽しめる「かきこむワークシート」を無料配布中。書き込む際に便利なように、希望者にはバインダーの貸出しも行なっています。

展示室の出口にはプレイコーナーが用意されており、ここではこれまで見てきた作品がカードになって皆さんをお待ちしています。作品カードを使った数種類のアートゲームをぜひ遊んでみて下さい。楽しく遊びながら、作品がこれまでよりもずっと身近に感じられ、楽しめるようになることでしょう。
企画展の鑑賞の帰りに、こちら常設展示室にもぜひお立ち寄り下さいね。7月6日(土)からは待望の絵本の展覧会『佐々木マキ見本帖』も始まります。


■常設展示「夏休み子ども美術館:ミニミニてんじのつめあわせ!」 6月25日(火)−9月1日(日)
休館日:毎週月曜日 ただし7月15日(月・祝)は開館、翌16日(火)休館
観覧料(共通):一般 450円(360円))、高大生 250円(200円)、小中生 無料 ( )内は20名以上の団体料金。
※企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
※毎日、午後2時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。