来月6日から『佐々木マキ見本帖』展が始まります


神戸市出身の佐々木マキ(1946- )は、1966年に雑誌「ガロ」にてマンガ家デビュー。1973年『やっぱりおおかみ』にて絵本作家としての活動を開始し、その後『ぼくがとぶ』(1975年)、『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』(1978年)、『ねむいねむいねずみ』(1979年)、『おばけがぞろぞろ』(1988年)といった人気絵本を次々と発表しているマンガ家・イラストレーター・絵本作家です。7月6日(土)から始まる『佐々木マキ見本帖』展は、マンガ・イラストレーション・絵本とさまざまなジャンルを自在に横断しながら展開してゆく、佐々木マキの約40年に渡る画業を一堂に紹介しようとするものです。
60年代から70年代にかけて「ガロ」「朝日ジャーナル」に発表された実験的なマンガの原稿から、多くの名作本に彩りを添えたイラストレーション、子どもから大人まで幅広い層に支持されている人気絵本の原画まで、約200点を展示します。また、作者のアトリエを紹介するショート・フィルムも上映、独特の魅力を放つ佐々木マキ作品誕生の裏側に迫ります。絵本ファンの方や「ガロ」「朝日ジャーナル」での掲載作品を愛読していたかつてのマンガファンの方はもちろん、新たに佐々木マキ作品と出会う方にも、新鮮な発見と驚きが満載の展覧会です。
作者のバラエティ豊かな仕事を網羅した本展は、まさに佐々木マキの「見本帖」。ページを次々とめくるように、どこかシュールで不思議な雰囲気が漂う「佐々木マキ・ワールド」を心ゆくまでご堪能ください。


■企画展佐々木マキ見本帖』 7月6日(土)─9月1日(日)
■休館日:毎週月曜日。ただし7月15日(月・祝)は開館、翌16日(火)休館
■観覧料:一般 950円(750円) 高大生 650円(500円)  小中生 450円(350円)
     ( )内は前売および20名以上の団体料金
■展示作品一覧:
◇絵本原画:『やっぱりおおかみ』 『おばけがぞろぞろ』 『まじょのかんづめ』 『ねむいねむいねずみ』『クイクイちゃん』 『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』 『ぶたのたね』 『変なお茶会』 など
◇マンガ原稿:怪盗スパンコール『おおきなポケット』 「ガロ」より「六月の隕石」「天国で見る夢」「ピクルス街異聞」「ぼくのデブインコちゃん」 など
◇イラストレーション原画:村上春樹『羊男のクリスマス』『風の歌を聴け』『ふしぎな図書館』 鶴見俊輔『わたしが外人だったころ』H.C.アンデルセン『絵のない絵本』など
計 約200点

▲『やっぱりおおかみ』 福音館書店刊 (c) Maki Sasaki, 1973

村上春樹『ふしぎな図書館』 講談社・刊 (c) Maki Sasaki, 2005

▲『クイクイちゃん』 絵本館・刊 (c) Maki Sasaki, 2012