「滋賀のアール・ブリュット─この場所でうまれた造形─」展を開催します


第2次世界大戦後の滋賀県では、糸賀一雄・田村一二・池田太郎の3人が創設した近江学園を皮切りに様々な福祉施設が誕生します。これらの施設の取り組みの中でもユニークだったのが、1人1人の自由な発想を尊重した造形活動です。既存の枠にとらわれない、柔軟な指導者のもと行われた各施設の取り組みと、専門分野を問わない人と人との関わりは、今日、障害のある人たちが生み出す、ジャンルを超えた多様な造形作品に引き継がれています。
近年滋賀県では、このような場で生まれ、育まれてきた造形作品をアール・ブリュットと呼び、その魅力を伝えきました。滋賀県立近代美術館では、2008年の『アール・ブリュット —パリ、abcdコレクションより— 生命のアートだ。』展、2013年の『おでかけミュージアムキャラバン 滋賀のアール・ブリュット』展を通じ、「アール・ブリュット」という言葉が誕生したヨーロッパの作品や、滋賀県ゆかりの作家達を紹介してきました。本展ではこれらの展覧会に参加した作家をはじめとする、大津市周辺で生まれた滋賀のアール・ブリュット作品を展示いたします。滋賀のアール・ブリュット作品の数々を当館内でご鑑賞いただける初めての機会となる本展。その魅力をじっくりとお楽しみいただければ幸いです。
 会 期=2015年 3月3日(火)─3月15日(日)
 休館日=毎週月曜日
 会 場=滋賀県立近代美術館 ギャラリー
 主 催=滋賀県立近代美術館
 後 援=滋賀県教育委員会NHK大津放送局、BBCびわ湖放送
 協 力=信楽青年寮、社会就労センターこだま、社会福祉法人なかよし福祉会、障害者支援施設もみじ・あざみ、びわこ学園医療福祉センター野洲、やまなみ工房、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(社会福祉法人グロー(GLOW))
 観覧料=無 料


会期中のイベント:
トークイベント
 内 容=施設の支援員をお招きし、会場にて作品解説を行います。
 講 師=早川弘志氏(やまなみ工房副施設長)
 日 時=2015年3月8日(日) 13:00─14:00
 会 場=当館ギャラリー
 参加費=無料
●ギャラリートーク
 内 容=当館学芸員が会場にて作品解説を行います。
 日 時=2015年3月7日(土)、14日(土) いずれも13:30─
 会 場=当館ギャラリー
 参加費=無料
●関連シンポジウム「日本のアール・ブリュット 現状と展望」
 パネリスト(50音順)=
  田端一恵氏(社会福祉法人グロー(GLOW)法人本部企画事業部次長)
  服部正氏(甲南大学文学部准教授)
  山本和弘氏(栃木県立美術館シニア・キュレーター)
 司 会=平田健生(当館主任学芸員
 会 場=当館講堂
 日 時=2015年3月15日(日) 13:00─15:00
 参加費=無料

▲大路裕也《イス》2012年

▲冨増明司《行灯》2009年