ギャラリーで「滋賀のアール・ブリュット」展が始まりました



本日3月3日(火)から、ギャラリー展示室において当館主催の「滋賀のアール・ブリュット─この場所でうまれた造形─」展が始まりました(15日(日)まで)。
近年滋賀県では、様々な福祉施設において生まれ、育まれてきた造形作品をアール・ブリュットと呼び、その魅力を伝えてきました。既存の枠にとらわれない、柔軟な指導者のもと行われた、1人1人の自由な発想を尊重した造形活動と、ジャンルを超えた多様な造形作品の数々。本展では特に、大津市周辺の施設などで生まれた滋賀のアール・ブリュット作品を展示いたします。
展示作家は、光(みつ)(社会就労センターこだま)、酒井清信(信楽青年寮)、冨増明司(信楽青年寮)、小林祥晃信楽青年寮)、大路裕也(やまなみ工房)、森田郷士(やまなみ工房)、岡元俊雄(やまなみ工房)、谷口ちよ子(びわこ学園)、戸次(べっき)公明(びわこ学園)、澤田真一(社会福祉法人なかよし福祉会)、菊池一恵(障害者支援施設もみじ・あざみ)、小野真理子(障害者支援施設もみじ・あざみ)の、6施設12名で、展示点数は67点です。
滋賀のアール・ブリュット作品の数々を当館内でご鑑賞いただける初めての機会となる本展。その魅力をじっくりとお楽しみいただければ幸いです。




 会 期=2015年 3月3日(火)─3月15日(日)
 休館日=毎週月曜日
 会 場=滋賀県立近代美術館 ギャラリー
 主 催=滋賀県立近代美術館
 後 援=滋賀県教育委員会NHK大津放送局、BBCびわ湖放送
 協 力=信楽青年寮、社会就労センターこだま、社会福祉法人なかよし福祉会、障害者支援施設もみじ・あざみ、びわこ学園医療福祉センター野洲、やまなみ工房、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(社会福祉法人グロー(GLOW))
 観覧料=無 料


会期中のイベント:
トークイベント
 内 容=施設の支援員をお招きし、会場にて作品解説を行います。
 講 師=早川弘志氏(やまなみ工房副施設長)
 日 時=2015年3月8日(日) 13:00─14:00
 会 場=当館ギャラリー
 参加費=無料
●ギャラリートーク
 内 容=当館学芸員が会場にて作品解説を行います。
 日 時=2015年3月7日(土)、14日(土) いずれも13:30─
 会 場=当館ギャラリー
 参加費=無料
●関連シンポジウム「日本のアール・ブリュット 現状と展望」
 パネリスト(50音順)=
  田端一恵氏(社会福祉法人グロー(GLOW)法人本部企画事業部次長)
  服部正氏(甲南大学文学部准教授)
  山本和弘氏(栃木県立美術館シニア・キュレーター)
 司 会=平田健生(当館主任学芸員
 会 場=当館講堂
 日 時=2015年3月15日(日) 13:00─15:00
 参加費=無料