企画展『見つめて、シェイクスピア!」いよいよ今週限り


好評開催中の『見つめて、シェイクスピア!〜美しき装丁本と絵で見る愛の世界〜」展も、いよいよ今週末、4月5日(日)限りとなりました。まだご覧になっておられない方はお急ぎください。
16世紀エリザベス朝時代のイギリス(イングランド)を代表する劇作家で詩人のウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564-1616)。彼が遺した名作の数々は、没後400年を経た現在でもその魅力は少しも色あせず、世界中の人々を感動させています。シェイクスピアの生誕450年を記念して開催している本展には、2人の主役が登場します。最初の主役は、戯曲の名場面を描いた絵画や版画、そして挿絵本の数々です。フランス・ロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワによる版画集『ハムレット』、マルク・シャガールリトグラフによる挿絵本『テンペスト』、日本でも人気の高い挿絵画家アーサー・ラッカムやウォルター・クレインの美しい挿絵本など見所満載です。
もう1人の主役は、約80点にのぼる個性豊な装丁本です。これは、世界でも権威あるイギリスの装丁家協会「デザイナー・ブックバインダーズ」が、2013年に行った第2回国際コンペティションの入賞・入選作品です。コンペティションのテーマは、「シェイクスピア」。世界中の装丁家が、シェイクスピアの著書や関連書物に、高度な技術を駆使して、斬新、美麗な装丁を施しています。
ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』の四大悲劇、『夏の夜の夢』や『ヴェニスの商人』などの喜劇、若い恋人たちの悲恋を描いた『ロミオとジュリエット』。鋭い人間観察と深い人間愛に貫かれたシェイクスピアの世界を「視覚イメージ」を通して、じっくりご鑑賞下さい。

▲ジョン・シモンズ《夏の夜の夢 パックや妖精たちに囲まれたハーミア》 1861年 水彩・紙 うつのみや妖精ミュージアム

ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』 挿絵:アーサー・ラッカム

▲ハナ・ブラウン(装丁)『シェイクスピアの花園』 構成・挿絵:ウォルター・クレイン


企画展示『見つめて、シェイクスピア!〜美しき装丁本と絵で見る愛の世界〜』
■会期=平成27(2015)年 4月5日(日)まで
■観覧料=一般 1000円(800円)/高大生650円(500円)/小中生450円(350円)
      *( )内は前売および20名以上の団体料金
■出品作品=
 第1部:シェイクスピアの戯曲を描いた絵画や版画、挿絵本、さまざまな装丁と挿絵による戯曲集や詩集など  88件 約190点 
 第2部:「シェイクスピア」をテーマに、2013年にイギリスで行われた「第2回デザイナー・ブックバインダーズ国際コンペティション」に入賞・入選した装丁本 約80点