たいけんびじゅつかん「びっくりコラージュボックス!」が開催されました。

たいけんびじゅつかん「びっくりコラージュボックス!」が8月25日(土)・26日(日)に開催され、大人と子どもを含め、両日合わせて60人の方が参加されました。

今回のたいけんびじゅつかんで作ったのは「コラージュボックス」です。
コラージュボックスとは、「たいけんびじゅつかん」で作った造語で、紙を貼って作品にする「コラージュ」の立体版です。現在開催中の夏休み子ども美術館「ひらけ!!フシギのたからばこ」で展示されているジョゼフ・コーネルの箱の作品が基になっています。
ジョゼフ・コーネルは写真や骨董品などいろいろな物を箱に入れて、不思議な箱の作品をたくさん作りました。

↑現在展示中の作品 ジョゼフ・コーネル「シャボン玉セット(月の虹)宇宙の物体」
コーネルの作品は詩的で物語を感じさせるものが多く、小さな箱の中には無限の宇宙が広がっています。
そんなコーネルとはどんな人物なのか、他にどんな作品を作ったのか、まずはコーネルとその作品を知ってもらうために、実際の作品を観ながら学芸員の解説を聴きます。


↑本物の作品を目の当たりにして初めてわかる発見もあります。

作品をじっくり鑑賞した後は、「コラージュボックス」作りに取り組みました。
今回は「箱の中の物語」というテーマで、物語を考えながら制作しました。写真や英字新聞、まつぼっくりや貝殻、ボタン、中には動物のフィギュアまで、たくさんの物を用意しました。子どもも大人も、豊富に揃えた材料を見て、わくわくしながら探していたようです。

↑たくさんあるものの中から、材料にしたいものを探します。面白い物はあるかな?


↑背景にしたい写真を切っています。これは宇宙!


↑思いつくままに気になったものを箱に入れていきます。みんな取りかかる時間が早くてびっくり!


↑キレイな布やリボンで飾り付け♪素敵な作品になりそうですね。

色んな材料と材料を組み合わせて、新しいものを作ったり、自分なりに考えて工夫したり、こちらの予想していなかった発想で、みんな面白い作品を作ってくれました。
作品制作の後は、作品をみんなで鑑賞し、一人ずつ発表してもらいました。


↑こちらの女の子は「アライグマとペンギンのホテルのレストラン」を作ってくれました。ユニークなアイデア!こんなホテルがあったら行ってみたいですね。


↑こちらの男の子は鳥の巣と卵を忠実に再現しています。窓やカーテンなどディテールのこだわりもお見事!


↑親子で協力して作った作品です。ピアノがお父さんの手によって本物そっくりに作られました。


↑こちらも親子で協力して作った作品。テーマは「クリスマスの贈り物」。ビー玉や貝がキレイに敷き詰められています。


↑中学生の女の子の作品です。色合いや配置などとても緻密に計算されて作られています。

どれもこれも力作揃い!見ている方も楽しくなる作品ばかりでした。
スペースの都合上、一部しか紹介できませんが、できあがった作品をご覧ください。
 
 
 
 
 
 

ご覧になっていかがでしたか?この「コラージュボックス」は作るのもとっても楽しく、見ている方もなんだか幸せになります。まるで作った人の世界に入り込んでいるかの様に感じられるからでしょうか。
コーネルは自身の作品を好きな人にプレゼントすることもありました。こんなに気持ちのこもった箱をプレゼントされたらうれしくなりますよね。
みなさん、どうぞ大切にしてくださいね。このワークショップが夏休みの素敵な思い出の一つになることを願っています。



次回のたいけんびじゅつかんは9月22日(土)開催予定の「琵琶湖の微生物をモティーフにアートしてみよう」です。

成安造形大学滋賀県立近代美術館との企画展「『自然学』|SHIZENGAKUー来るべき美学のためにー」 の出品作家の宇野君平さんによるワークショップです。


多様な自然に触れる感動は、美術も科学も同じです。また、このような人類の好奇心は、あらゆる学問の原点です。プランクトンの解説に滋賀県立琵琶湖博物館の楠岡泰博士をお迎えして、実際に顕微鏡で覗きながら、造形作品を制作します。このワークショップは、アートとサイエンスのコラボレーションです。

企画展「『自然学|SHIZENGAKU』ー来るべき美学のためにー」をアーティスト宇野君平さんの解説とともに鑑賞します。
応募締切は9月10日(月)必着です。
※ 材料費500円が必要です。
このイベントについて詳しくはこちらまで。 皆様のご応募お待ちしております。