「第40回日本伝統工芸近畿展」開催迫る。美術館は工芸づくし!


「珠玉のヨーロッパ絵画展」展が6月12日(日)に終了し、その後しばらく常設展示のみの期間が続きますが、いよいよ6月21日(火)から新しい企画展示『匠の技を見る−第40回 日本伝統工芸近畿展』が始まります。
「日本伝統工芸展」は日本工芸会が1954年から主催している、わが国最大の工芸の公募展で、工芸作家たちの登竜門にもなっている権威の高い展覧会です。今回、日本工芸会近畿支部の協力のもと、伝統工芸の盛んな滋賀県で第40回目の記念展を開催することとなりました。展示内容は、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の各部門から、約250点。わが国に伝わる優れた匠の技と、創造性豊かな作品の数々を楽しんでいただけます。
また会期中、ギャラリー展示室では同展の関連展示『伝統工芸 近江の匠』を開催いたします。また常設展示室では当館の収蔵品による「滋賀の工芸」を好評開催中です。企画展示、常設展示、そしてギャラリーと、この期間美術館の中は工芸づくしになります。今まで工芸にあまりご興味のなかった方も、この機会にぜひ足を運ばれてみられてはいかがでしょうか。

参考図版1:福西良一「風車文盛籃「清風」

参考図版2:市瀬英史「絞り染訪問着「冬」

参考図版3:古野幸治「碧蒼釉花器」


『匠の技を見る−第40回 日本伝統工芸近畿展』
◆会 期:2011年6月21日(火)−7月3日(日)
◆観覧料:850円(650円)、高大生 600円(400円)、小中生 400円(300円)
     ( )内は前売および20名以上の団体料金
同時開催:「伝統工芸 近江の匠」
 会期:平成23年6月21日(火)− 7月3日(日)
 会場:滋賀県立近代美術館ギャラリー 入場無料
★企画展の観覧券で、常設展示もご覧いただけます。


◆会期中の催し(申込方法等は別途広報いたします)
■記念講演会「第40回日本伝統工芸近畿展の開催に際して」 *申込不要
日時 6月25日(土) 午後3時から
講師 金子賢治氏(茨城県陶芸美術館館長)
会場 当館講堂(入場無料)

■出品作家による列品解説 *申込不要
6月25日(土) 午後1時−:人形/林駒夫氏  午後2時−:陶芸/清水保孝氏
6月26日(日) 午後1時−:染織/北村武資氏 午後2時−:金工/植田参稔氏
7月2日(土) 午後1時−:漆芸/北村昭斎氏 午後2時−:諸工芸/渡邊明氏
7月3日(日) 午後1時−:染織/森口邦彦氏 午後2時−:木竹工/中川清司氏
会 場 当館企画展示室(入場無料。別途観覧料が必要)

■ギャラリートーク *申込不要
3名の出品作家による「自分の作品を語る」を毎日随時開催します。