滋賀県立近代美術館 平成26(2014)年度の企画展予定

滋賀県立近代美術館は平成26(2014)年度に、下記のようなラインナップで企画展を開催いたします。現代美術、マンガ、版画、日本画、泰西名画などバラエティに富んだ内容です。


滋賀県美術協会60回記念展
 4月5日(土)─4月20日(日)
滋賀県の造形作家によって結成され、湖国の美術文化の向上に貢献してきた、滋賀県美術協会の創立60回を記念する展覧会です。



■現代陶芸 笹山忠保展 ─反骨と才気の成せる造形─
 4月26日(土)─6月29日(日)
伝統の陶産地・信楽に生まれた笹山忠保(ささやま・ただやす。1939─ )は、常に新しい感覚による造形やデザインを目指して創作を続けてきました。1960年代の初期作品から最近作に至る約100点の作品を通して、現代陶芸作家として歩んできた道のりを検証し、陶芸界や地元信楽へ与えた影響を読み取ります。
写真:笹山忠保「四つの立方体」



手塚治虫
 7月12日(土)─8月31日(日)
鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラック・ジャック」などの名作の数々で、マンガとアニメの世界に金字塔を打ち立てた巨匠・手塚治虫(1928-1989)が、生涯にわたって描き続けた名作マンガとアニメの直筆原稿や資料を紹介します。その生涯を辿るとともに、彼が作品を通して私達に伝えてくれた豊かなメッセージを読み解きます。
写真:「火の鳥」月刊マンガ少年別冊 1976年 (C)手塚プロダクション



■世界の名画と出会う─ピカソマチス、ウォーホルの版画から─
 9月6日(土)─9月28日(日)
ピカソマチス、ウォーホルなど古今東西、現代の日本に至るまでの当館所蔵の版画の名品を展示し、近現代美術の流れを概観しながら、紙、布、陶器などさまざまな素材の上に表された版画の多様な技法を楽しむ展覧会です。
写真:アンディ・ウォーホル「マリリン」より



■遊亀と靫彦─師からのたまもの・受け継がれた美─
 10月11日(土)─11月24日(月)
小倉遊亀とその師安田靫彦の縁は、靫彦に慕われた歴史研究者で、遊亀の恩師でもある奈良女子高等師範学校(現奈良女子大学)教授水木要太郎によって結ばれました。二人の画家の名品に、水木の著名なコレクション、靫彦の旧蔵美術品や、三人の交友を伝える資料から、水木が二人の画人にもたらしたものを検証し、彼らの画業を振り返ります。
写真:安田靫彦「夢殿」東京国立博物館所蔵 Image:TNM Image Archives


■第68回 滋賀県美術展覧会
 12月2日(火)─12月14日(日)
滋賀県芸術祭の一環として、第68回「県展」を開催します。平面・立体部門と工芸・書道部門の2期に分けて展示します。


■第39回 全国高等学校総合文化祭プレ大会(美術・工芸部門)
 12月19日(金)─12月21日(日)
全国の高校生たちによる文化の祭典が平成27年度に滋賀県で開催されるのに先立って行われる、美術・工芸部門のプレ展示です。


※施設・設備点検期間
 12月22日(月)─1月23日(金)



■滋賀近美 30年の至宝展
 1月24日(土)─2月1日(日)
当館の開館30周年を記念して開催する特別展です。近代の日本画、郷土滋賀県ゆかりの美術、現代美術の3分野から当館が収集してきた名品中の名品ばかりを一堂に集め、無料公開します。
写真:速水御舟「洛北修学院村」



■見つめて、シェイクスピア
 2月7日(土)─4月5日(日)
2014年のシェイクスピア生誕450年を祝って、各国のデザイナーによる「シェイクスピア」をテーマとする装幀本コンペティションの応募作品約100点に加え、ドラクロワシャガール、アーサー・ラッカムら著名画家がシェイクスピアにインスピレーションを得て描いた、シェイクスピア関連作品を多数展観します。
写真:ジョン・シモンズ「《夏の夜の夢》パックや妖精たちに囲まれたハーミア」 うつのみや妖精ミュージアム