たいけんびじゅつかん「もしゃ・モシャ・模写!」を開催しました

たいけんびじゅつかん「もしゃ・モシャ・模写!」を7月19日(日)・20日(祝・月)に開催し、大人と子ども合わせて22人の方に参加していただきました。

前日まで台風11号の影響で荒れた天気が続いていましたが、この2日間はとてもいいお天気に恵まれました。
今回のたいけんびじゅつかんは、当館のコレクションを、子どもにもわかりやすい解説で親しみを持ってもらうための展覧会「夏休み子ども美術館−カゲとカタチのだいぼうけん−」の関連ワークショップです。子ども達に展示室で絵画を間近で味わいながら、本物そっくりに模写をして、じっくり美術と向き合ってもらおうという内容です。

初めは、今回の企画展担当の学芸員より、展覧会のギャラリーツアーを行いました。模写する作品は、あらかじめこちらで選び出した7点で、それらを一つずつ丁寧に解説しました。


小倉遊亀《家族達》


↑野口謙蔵《梅干》
鑑賞後は、そのまま作品スケッチ!40分程作品をよーく観察!


美術館で一つの作品を見ている時間は10秒にも満たないと言われていますが、これだけ観察すれば、色々な発見をすることができます。


一人で黙々と描く子もいれば、家族と一緒に話し合いながら描く子もいました。
作品スケッチ終了後は、昼食を挟んで色塗りをします。


↑細かいところまでよく見てスケッチしていますね。


↑難しい人物の表情を上手く捉えています。


↑色彩が多用された作品なのでたくさんの色を作るだけでも大変!


↑写真と見比べて・・・何か違うところはあるかな?


↑モノクロの作品かと思いきや、ほんのり青も使われているんですねー。


↑野口謙蔵《梅干》です。細い筆で、一筆一筆丁寧に線を重ねていました。


↑島戸繁《編み物》です。作品の持つ暖かみが感じられます。


↑野口謙蔵《閑庭》です。形が歪んだりすることなく、縮尺できています。

4時間という長い時間、ずっと作品と向き合い、みんなとても疲れていましたが、集中し続けてできた模写作品によって、本物の作品に対する理解が深まったことは間違いないでしょう。

今回の作品は、8/11(火)から8/16(日)まで当館のギャラリーに展示する予定です。
みなさんの力作と本物の作品を同時にお楽しみください!

今回のたいけんびじゅつかんはいかがでしたか?ぜひ、また模写をする機会があれば色々な作品で挑戦してみてくださいね。たくさんの発見に出会えますよ。