「柳宗悦展」いよいよ今週限り


好評開催中の秋の企画展「柳宗悦展─暮らしへの眼差し─」の会期の終わりが、いよいよ今週末、11月24日(日)に迫りました。まだご覧になっていない型はお急ぎください。
宗教哲学者・美学者であった柳宗悦(やなぎむねよし。1889-1961)は、日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出す「民芸運動」の創始者にして、優れた思想家でした。彼は、当時ほとんど研究が進んでおらず、美術品としての評価も定まっていなかった日本各地の民衆的工芸品を、各地を渡り歩いて調査・収集し、それらを東京・駒場の自邸隣に開設した「日本民藝館」に収蔵して広く一般に公開しました。本展は、日本民藝館に収蔵される興味深い収集品を中心に展示・公開している、大規模な「民芸」の展覧会です。宗悦が「美術というよりも、むしろ工芸」とよんで高く評価した、滋賀にゆかりの大津絵などもご覧頂けます。
併せて、日本民藝館長も務め、工業デザイナーとしても活躍した、柳宗悦の思想を継承しつつ展開させた宗悦の子息・柳宗理(やなぎむねみち。1915-2011)の作品も展示・公開しています。

▲木喰仏 地蔵菩薩像 1躯  総高70.0㎝ 1801年(寛政13年) 日本民藝館

▲大津絵 阿弥陀三尊来迎図 1幅 44.5×22.7㎝ 17世紀 日本民藝館

▲雲青海波菊牡丹文様紅型衣装 1領 丈123.3㎝ 19世紀 日本民藝館


企画展示柳宗悦展─暮らしへの眼差し─』
■会 期=平成25(2013)年 11月24日(日)まで
■観覧料=一般950円(750円)・高大生650円(500円)・小中生450円(350円)
     ※( )内は、前売および20名以上の団体料金
◆毎日、午後1時から美術館サポーターによる解説を行っています。